防衛省は20日、福島第1原発への放水活動で障害となっているがれきを撤去するため、陸上自衛隊の戦車2両を派遣した。雲仙普賢岳や霧島新燃岳の噴火で人命救助のため装甲車を派遣した例はあるが、戦車が災害派遣されるのは極めて異例。21日早朝にも現場近くに配備される。

派遣されたのは、いずれも74式戦車(全長9.41メートル、全幅3.18メートル、重さ38トン)。支援車両とともに、20日午後6時20分ごろ、静岡県御殿場市の陸上自衛隊駒門駐屯地を出発した。
 
ブルドーザーと同じ排土板と呼ばれる大型板を前面に装備。発電所周辺や敷地内の通路をふさぎ、放水作業の妨げとなっているがれきなどの障害物を排除するため、すぐに出動できるよう待機する。
 
同省によると、戦車は放射線に対する防護能力が高く、機動性も高いため派遣を決定したといい「要請を受けたものではなく、できることは何かと考え、自主的に派遣を決めた」としている。
 
自衛隊も原発対策に総力戦のようだ。遂に戦車を投入するそうだ。排土板付の戦車は1個中隊に1両程度の貴重品のようだから定数を減らした第1戦車隊ではほとんど全車両を投入ということだろうか。確かに厚い装甲に守られて、NBC防御能力もあるので放射線をある程度防げるかもしれないが、本職のブルドーザではないので作業能力は限られるだろう。
 
しかし、一度うまく行くと柳の下には何匹もドジョウがいると苦し紛れに次から次へと要求を突き付けてくる能なし政府の下で活動させられる自衛隊は本当に気の毒だ。この際、バ菅内閣も高らかに打ち上げた「動的防衛力」とやらで何とかしてみたらどうだろうか。戦車は要らないという菅内閣だが、どうしてなかなか役に立つだろう。
 
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