14日の日経平均株価は、未曾有の大規模震災と原発事故で、売り一色の終値ベースで10年12月1日以来の1万円割れとなったようだ。15日以降、暴落に対する狼狽売りや外国人投資家の売りなどで、瞬間的には8000円割れの場面も予想されるという。しかし、機関投資家の3月決算対策の売りはほぼ終えており、09年3月安値7021円28銭まで売り込まれる可能性は低く、8000円前後で底入れするのではないかという。阪神・淡路大震災の時の政府投資は5兆円だったが、今回は、民間も含めて当時の2-3倍規模の復興需要が期待されるので、機関投資家の買いや、中国の政府系ファンドの買いなども見込まれ、戻れば1万円奪回は早いという。
14日の東京外国為替市場のドル相場は、朝方の円買いが一服した後は、円売りが優勢となり、午後は1ドル82円台前半で小動きとなったようだ。午後5時現在は、82円09~10銭と前週末比70銭のドル安・円高だった。この時期のどうして円が買われるのかやや不思議な感じがするが、為替と言うのはなかなか不可解なものだ。
自動車、トラックメーカー大手全12社は14日、東日本大震災の影響による部品供給の遅れなどから、国内の全完成車工場の操業を停止したようだ。このうち再開を決めたのは三菱自動車のみで、ホンダが全生産工場で20日までの操業停止を決めるなど、生産中止が長期化する可能性も出ている。今後本格化が見込まれる東京電力の計画停電も影響しそうだ。トヨタ自動車と、グループのダイハツ工業、日野自動車は16日まで操業を中止することを決めた。マツダとスズキ、富士重工業、UDトラックスも16日まで操業を停止する。
この時期は大きく下げるのもやむを得ないだろうが、トヨタ、三菱重工は暴落している。コマツだけが値を上げているがこれは復興需要を見込んだ買いだろうか。まあ、日本は逆今日には強いのでさほど心配はしていない。すぐに盛り返してくるだろう。