8日の日経平均株価は、材料難で動きに乏しく、利益確定で上値が抑えられたものの、国内の企業業績や、米景気回復への期待で、下値も限られたようだ。終値は前日比43円94銭高の1万635円98銭と3日続伸で引けた。終値としては昨年5月13日以来9カ月ぶりに1万600円台を回復したようだ。東証1部の出来高は21億4306万株。売買代金は1兆4525億円。騰落銘柄数は値上がり632銘柄、値下がり852銘柄、変わらず183銘柄。

8日の東京外国為替市場のドル相場は、1ドル82円台前半でこう着状態が続いた後に値を下げたようだ。午後5時現在は、1ドル82円11~14銭と前日比33銭のドル安・円高だったようだ。投資家のリスク志向で、円もドルも主要通貨に対して売られやすくなり、ドル円は方向感に乏しくこう着したようだ。9日のバーナンキFRB議長の議会証言に関心が集まっており、特に雇用情勢に注目しているようだ。
 
トヨタは、11年3月期の連結売上高を、従来予想比2000億円増の19兆2000億円(前期比1.3%増)、営業利益も従来予想比1700億円増の5500億円(同3.7倍)に、それぞれ上方修正した。新車を投入したインドを含むアジアやロシアの販売が好調なためで、同期の連結販売台数(ダイハツ工業、日野自動車含む)見通しも、10年11月時点の予想値より7万台多い748万台に引き上げたようだ。

しかし、タイやインドネシアを中心にアジアや中南米・アフリカなどが好調の割に、日本や北米は微増にとどまり、欧州は12%減だった。特に10~12月期だけを見ると、エコカー補助金が9月に終了した影響で、国内の販売台数は30.8%減。前年に政策効果で販売が多かった北米でも21%減と落ち込んだ。海外を含む連結決算では業績回復が著しいが、国内生産の状況を反映するトヨタ単体決算では、11年3月期の営業損益は4200億円の赤字と前年実績より赤字幅が920億円拡大する見通し。国内生産が円高で苦しんでいるようだ。
 
今日はトヨタ・三菱重工は変わらず、コマツだけがやや値を落として引けている。
 
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