日本政府が年末に決める次期主力戦闘機(FX)をめぐり、開発メーカーが2日、相次いで記者会見を開き、売り込み合戦を本格化させた。ウォレン駐日英大使は、英BAE社が共同開発したユーロファイターのトップセールスを実施するなど、最有力視される米ロッキード・マーチン社主体で国際共同開発のステルス機F35選定に「待った」をかけようと躍起だ。
ウォレン大使は、BAE社が、東京都内の英国大使館で開いたユーロファイターの説明会に出席。「防衛予算の緊縮と、米国との非常に緊密な同盟関係は共通している。米軍の装備とも完全な相互運用性がある」とよどみない日本語で呼びかけた。同社担当者も「情報を何も隠し持つことなく、日本の産業界に開示していく」と訴えた。技術上の機密が多く、日本のメーカーによるライセンス生産が認められない見込みのF35との差をアピールした。
これに先立ち、米海軍が導入しているFA18を開発したボーイングも、東京都内で記者会見。開発担当者は「すでに実戦経験もあり、低価格での提供もできる。日本の防衛産業との長いパートナーシップもある」と実績を強調。米空軍への実戦配備が2015年で、日本への導入時期が未定のF35との違いをにじませた。
政府は昨年12月の中期防衛力整備計画(中期防)で、「新戦闘機」として12機の調達を明記。FXに必要な性能などを明示する提案要求書を今春に開発メーカーに提示し、性能などを比較して機種を絞り込む。
ウォレン大使は、BAE社が、東京都内の英国大使館で開いたユーロファイターの説明会に出席。「防衛予算の緊縮と、米国との非常に緊密な同盟関係は共通している。米軍の装備とも完全な相互運用性がある」とよどみない日本語で呼びかけた。同社担当者も「情報を何も隠し持つことなく、日本の産業界に開示していく」と訴えた。技術上の機密が多く、日本のメーカーによるライセンス生産が認められない見込みのF35との差をアピールした。
これに先立ち、米海軍が導入しているFA18を開発したボーイングも、東京都内で記者会見。開発担当者は「すでに実戦経験もあり、低価格での提供もできる。日本の防衛産業との長いパートナーシップもある」と実績を強調。米空軍への実戦配備が2015年で、日本への導入時期が未定のF35との違いをにじませた。
政府は昨年12月の中期防衛力整備計画(中期防)で、「新戦闘機」として12機の調達を明記。FXに必要な性能などを明示する提案要求書を今春に開発メーカーに提示し、性能などを比較して機種を絞り込む。
航空自衛隊の次期主力戦闘機選定もいよいよ大詰め、各メーカーも力が入るようだ。中国のJ20の初飛行を見せつけられた航空自衛隊としては第5世代戦闘機のF35が本命だろうが、J20もかなり眉唾な部分があるという。素人目にも恰好だけを真似たのではないかと思わせるところがあるようだ。
ユーロタイフーンが選定される可能性は低いだろうが、それでも逆転を目指して売り込みをかけるのだろう。なかなか有力なのが、F18というが、このクラスの機体であればF2でも良いのだろうと思える。ただ、運用上は戦闘機が3機種の方が、トラブルで飛行停止になる機体が出た時に都合が良いのだろうか。
航空自衛隊の戦闘機の総数は防衛大綱の別表で決まっているので、自衛隊としては価格等は度外視で単機優勢を確保できる機体が良いのだろう。現在の総数は260機というが、南西諸島増強分を考慮すると300から320機程度は欲しいところだろう。予算の総額を決めてその範囲内で機数を決定できるようにすれば候補になる機体の幅も広がるのではないだろうか。
当面はF2を40機程度追加生産して半数を那覇基地に、残りを本土に置き、この40機は南西諸島用増勢分とする。その後、F35の出来を見ながら非MSIP-F15の更新用戦闘機を選定するというのが妥当だろうと思うのだが、これが実現する可能性はないようだ。
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