菅直人首相の施政方針演説などに対する代表質問が28日午前、参院本会議で行われた。公明党の山口那津男代表は、米格付け会社による日本国債の格下げを巡り「そういうことに疎い」とした首相発言について「耳を疑った。危機感に乏しく、それを乗り越える決意も浅い」と強く批判。首相は「情報が入っていなかったことを申し上げた」と釈明した上で「財務相時代にいかに財政、国債が重要かを嫌というほど認識させられた。大切なのは財政規律を維持し、財政に対する市場の信認を維持することだ」と答弁した。
 
首相が与野党協議に応じない野党の姿勢を「歴史に対する反逆行為だ」と述べたことについて、山口氏は「ずいぶん思い上がった言葉遣いだ。首相が野党を挑発するとは何事か」と追及。菅首相は「誰かを一方的に非難したわけではない」と釈明した。また山口氏は、2年続けて国債発行額が税収を上回った11年度予算案について「財源は破綻しているのに中途半端にマニフェストの事業にこだわる姿勢が招いた危機的な予算だ」と指摘。「あなたにこの国の首相をもはや任せられないという国民の率直な声が高まりつつある」と、間接的な表現ながらも首相に退陣を求めた。

また首相は、朝鮮半島由来の「朝鮮王室儀軌(ぎき)」などを韓国政府に引き渡す日韓図書協定が昨秋の臨時国会で継続審議になったことについて「今国会で可能な限り全会一致の速やかな承認をお願いしたい」と要請した。山口氏への答弁。
 
疎いというのは情報がなかったと言い替えたが、これは明らかに、「知識がないので迂闊なことは言えない」という意味で言ったのだろう。後からブレインに指摘されて、まずいと思ったのか、「情報がなかったこと」と言い繕ったのだろう。疎くても何でも常識で、「国債の格付けが下がったことがまずいことだ」くらいのことは分かりそうなものだ。へらへら笑って、「疎いので」などと言わずに、「財政健全化に最善を尽くす」くらいのことが言えないようでは一国の総理大臣として困るのではないか。

円高になっても、これといった手立てもない。借金も増え続けているのに、まだ、高福祉低負担というばら撒き政策を続けようとしている。選挙にビビって消費税増税にも触れられない。本当に政治がきちんと機能していない状態で、こんな国を外国の格付け会社が見れば、とても評価できないだろう。国民も、「出すのは1円でも嫌だ」では1千兆円と言う金額に感覚まひを起こしているのか、何とも危機感がない。本来なら消費税は15%の上くらいまで上げざるを得ないのだろうが、「あれもあげます、これもあげます、税金は上げません」と言う政党が支持されるのでは、まともな国からみれば話にならないだろう
 
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