「首相のリーダーシップがどこで発揮されたのか申し上げる」。仙谷由人官房長官は16日の記者会見でこう切り出すと、菅直人首相が「指導力」を発揮したとする施策や課題について、質問を挟まず約15分間にわたって並べ立て必死にアピールした。仙谷長官は15日の会見で、諫早湾干拓(長崎県)訴訟の上告断念などで首相が「政治決断」を下したことに関し「(これまでも)相当、首相に最終的な判断を仰いだ例はある」と強調。しかし、具体例を尋ねられると返答に窮し、「あしたまでに考えておく」と語っていた。仙谷長官が16日に挙げたのは、補正予算の編成や口蹄(こうてい)疫対策、日中首脳会談の実現など20以上の項目。ただ、通常の政策決定の延長線上のものが多く、首相の女房役としての苦しい立場をのぞかせた。
 
実際にリーダーシップがあればいちいち論って言わなくても分かるだろうし、それをこうしてアピールしないといけないということは、相当にリーダーシップに欠けるということだろう。そんなことは見ていればちょっと気の利いた人なら分かるだろう。菅総理のリーダーシップの具体例を尋ねられて、「明日までに考えておく」と答えるとは、強弁仙石大仙人も大苦戦のようだ。御自分も崖っぷちなのにお気の毒なことだ。 
 
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