8日の日経平均株価は、ドルの値上がりに押されて手じまい売りの穴を埋め、前日比91円23銭高の1万232円33銭と3営業日ぶりに反発。終値としては6月21日以来、約5カ月半ぶりに1万200円台を回復した。北朝鮮による砲撃が報じられ、アジア株は上値が重かったが、日本株への影響は限定的だった。東証1部の出来高は19億2800万株。売買代金は1兆4327億円。騰落銘柄数は値上がり1260銘柄、値下がり280銘柄、変わらず125銘柄。

8日の東京外国為替市場のドル相場は、約1週間ぶりに1ドル84円を回復する場面があった。午後5時現在は1ドル83円87~90銭と前日比1円26銭の大幅ドル高・円安だった。米国の減税措置延長で米長期金利が上昇し、ドルが買われたようだ。午前に北朝鮮が北方限界線(NLL)の北側海域に砲撃を行ったことで、円が売られる場面があったようだ。当面、朝鮮半島をめぐる地政学リスクを考えると、円は買いづらいという見方があるようだ。

日産自動車> は12月20日より電気自動車「リーフ」を全国の日産ディーラーで発売すると発表した。リチウムイオンバッテリーと電気モーターの搭載により、力強く滑らかな加速性能や高い操縦安定性を実現させ、5人乗りで、200kmの航続距離を達成しているという。充電スポットは、全国の日産ディーラー全店舗)に、200Vの普通充電ができる環境を整えており、200店舗には、30分で約80%までの充電を可能にする急速充電器を設置している。
 
三菱自動車の「i-MiEV」は、11月23日の時点で5,000台の生産を達成した。世界に先駆け本格的な量産EV自動車を出した同社は現在、左ハンドルの欧州仕様の生産も開始し、グローバルな展開を目論むという。富士重工のスバル「プラグイン ステラ」は一般向けの販売はしておらず、なかなかお目にかかる機会は少ないようだ。

ハイブリットカーでは市場をリードするトヨタは、2012年の春にiQベースのEVの国内発売が予定されているが、慌てて出さなくてもハイブリッド同様、EV自動車でも主導権は取れると言った自信の現れか、インフラの整備を見越してそのタイミングの良い時期が2012年の春と見ているのか、興味があるところだ。ホンダもトヨタ同様、2012年春の市場参入を発表、フィットがベースとなるEV自動車を投入するようだ。

1車種年間10万台以上の販売見込みがないと、メーカーも本腰を入れる状況にはならないという大方の意見があるなか、ライバル同士がしのぎを削って成長してきたガソリン車時代の活気を少しでも取り戻すにはEVにも多くのメーカーの参入が望まれるという。
 
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