菅直人首相は6日、民主党の岡田克也幹事長、仙谷由人官房長官ら政府・民主党の幹部と首相官邸で約1時間会談し、政権の立て直しに総力で取り組むことを確認した。この後、首相は、臨時国会閉幕を受けた記者会見で、今後の政権運営について「社民、国民新両党との関係をより緊密かつ戦略的にとらえ、協働していく」と述べ、社民党との連携を重視していく方針を表明。参院で問責決議が可決された仙谷長官の処遇に関しては「期待以上の仕事をしていただいている」と述べ、続投させる意向を強くにじませた。
来年1月召集の通常国会で、2011年度予算案の関連法案が野党多数の参院で否決され、予算の執行に支障が出れば、政権が行き詰まるのは確実。連立を組む民主、国民新両党と与党系無所属に社民党を加えると、法案の衆院再可決に必要な3分の2に届くことから、首相としては、今年5月まで連立を組んでいた同党との協力関係の再構築を優先することにした。これに関連して、首相との協議に出席した一人は「このままでは法案は通らない。(衆院で)3分の2を確保するか、連立組み直ししかない」と語った。
またも政権延命のための愚にもつかない連立構想を打ち出してきた。支持率低迷の菅政権に、ろくな支持も得られない国民新党、そして神学論争的な政策しか打ち出せない社民党の連立で、ただでさえ方向の定まらない政権の政策がまた複雑に歪んでくる。何だかんだと理屈をこね回すが、結局は数合わせの政権運営でまたこの国の行く先が迷走するだろう。
「今日、釈放されます」。臨時国会召集を1週間後に控えた9月24日午前、仙谷由人官房長官から在日中国大使館の孔鉉佑公使に電話で連絡が入った。沖縄県・尖閣諸島沖で海上保安庁の巡視船に衝突した中国漁船の船長釈放を那覇地検が発表したのは同日午後2時半。釈放決定は首相官邸中枢から中国側に事前通報されていた。
当時の政府の説明では、仙谷氏は官邸で柳田稔法相(当時)と協議中の午後0時半、法務省から連絡を受けた滝野欣弥官房副長官から検察の釈放判断を知らされたことになっていた。官邸は「検察判断」を強調していたが、実際には周到に仕組まれた政治判断だったことが、複数の関係者の証言から次第に明らかになってきた。
当時の政府の説明では、仙谷氏は官邸で柳田稔法相(当時)と協議中の午後0時半、法務省から連絡を受けた滝野欣弥官房副長官から検察の釈放判断を知らされたことになっていた。官邸は「検察判断」を強調していたが、実際には周到に仕組まれた政治判断だったことが、複数の関係者の証言から次第に明らかになってきた。
これもひどい話で、政権が政治主導で被疑者の釈放を決意したのなら堂々とその理由を明らかにして政権として責任を負うべきだろうに、それを一地検の判断と言い張って責任を回避するような姑息な政権にはあきれ果てる。しかし、相手に、「今日、釈放されます」などとご連絡申し上げるなど外交も何もあったものではない。ただ、中国様に謙ってひれ伏しているだけで国家の尊厳も何もない。
その後も政治職と執行職などと詭弁を弄して責任を逃げまくる。そんなにひれ伏してAPECで胡錦濤氏に会っていただいたのに、初恋の女子高生のように顔も上げられずに原稿を読みまくるだけで日本の国家としての尊厳を地に落としまくった。もういい加減に姑息な延命は止めて退陣するか、もう一度国民の民意を問うべきだろう。これじゃあ、本当に日本が危ない。
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