30日の日経平均株価は、上海市場の安値や中国の利上げ予測などに押されて前日比188円95銭安の9937円04銭と急反落し、安値引けとなったようだ。終値としては11月17日以来、8営業日ぶりに1万円を割り込んでしまった。東証1部の出来高は21億7851万株。売買代金は1兆5215億円。騰落銘柄数は値上がり224銘柄、値下がり1342銘柄、変わらず95銘柄。

30日の東京外国為替市場のドル相場は、中国が利上げするとの思惑を背景にリスク回避ムードが強まり、円に資金が逃避する展開となってドルの上値が重かったようだ。午後5時現在は1ドル84円02~05銭と前日比20銭のドル高・円安だった。中国が近く利上げに踏み切るとの思惑が浮上すると、中国株が下落。投資家心理が冷え込む中、比較的安全とされる円が買われたようだ。欧州の債務不安や朝鮮半島情勢への懸念もくすぶっており、不安材料が多く、リスク回避に振れやすいようだ。
 
日本自動車工業会が発表した10月の国内自動車生産実績によると、四輪車の生産台数は前年同月比8.4%減の82万0861台となり、12か月ぶりに前年を下回った。エコカー補助金制度の打ち切りによる反動減で国内需要が大きく落ち込み、国内の自動車生産台数も落ち込んだ。ほとんどのメーカーが国内生産台数は前年割れとなった。

車種別では、乗用車が同9.7%減の64万4965台となった。このうち普通乗用車は同0.3%増の38万7650台と横ばいだったものの、小型乗用車が同31.0%減の15万2466台と大幅マイナスで、軽乗用車も同1.8%減の10万4849台だった。トラックは輸出が好調だったことから同0.1%増の9万7781台となった。バスは同0.9%増の8874台。10月の国内需要は同23.2%減と大きく落ち込んだ。輸出は同10.9%増と好調だったが、全体をカバーできなかった。一方、1~10月の四輪車生産台数は前年同期比28.5%増ながら807万5984台となり、1000万台割れが確実だ。そんな中でトヨタは大きく値を下げている。平均が大きく凹んでいるから仕方がないだろう。三菱重工、コマツも値を下げて引けているのも止むを得ないだろう。
 
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