菅直人首相は20日夕、首相公邸で仙谷由人官房長官と約1時間半会談し、国会軽視と取れる発言をした柳田稔法相に対する野党の罷免要求に応じない方針を確認した。これに関し、民主党の岡田克也幹事長は同日、自民党が22日に参院に提出する法相の問責決議案が可決された場合、2010年度補正予算案の自然成立を担保するため、12月3日までの今国会会期を延長する意向を示した。問責決議案は24日の参院本会議で採決され、野党各党の賛成多数で可決される見通し。民主党内には国会の混乱を避けるため、法相辞任で収拾すべきだとの声が強い。首相との会談後、仙谷長官は記者団が「法相は辞任か」とただしたのに対し、「いや、全く関係ない」と答えた。この後、公邸を出てきた首相は記者団の質問に無言のままだった。

 岡田氏は仙台市内で記者団に、法相の進退について「首相が述べた通りだ」と現時点で辞任の必要はないとの認識を強調。同時に「(問責決議案が)出てくるまでに何らかの方針は決めておかないと対応できない」と述べ、問責決議案の提出前に法相進退に関する方針を決める考えを示した。また、問責決議案が可決された場合に関して「野党が(審議に)出てこなければ、会期を延長して補正予算を成立させる必要がある」と述べ、少なくとも憲法の「30日ルール」で補正予算案が自然成立する12月15日までの会期延長が必要と指摘した。一方、首相に近いベテラン議員は20日、「強行突破では補正予算は通らない。(法相は)いずれ辞めることになるだろう」と、自発的辞任に期待を示した。
 
何ともこの内閣は責任という概念がないのだろうか。ろくでもないこと言いたい放題、何を言っても口先の陳謝で済ませてだれも責任を取ろうとしない。これが日本の最高の統治機構か。もっとも一人辞めれば連鎖的にあっちもこっちも共倒れになってしまうので法相を守るというよりも自分を守ろうとしているのかもしれない。菅総理は、「粛々と実務を積み重ねているのにどうして支持率が落ちるのか理解できない」と愚痴っているそうだが、そんなことも理解できないほど知能程度が低いのだろうか。まさか内閣の実務と積み木を間違えているんじゃないだろうが。

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