菅内閣の閣僚6人が9件の問題で陳謝-。18日の参院予算委員会は、さながら「おわび委員会」の様相を呈した。国会軽視発言を追及された柳田稔法相を皮切りに、仙谷由人官房長官、蓮舫行政刷新担当相らが次々と陳謝した。野党が多数を占める参院で平成22年度補正予算案の審議は始まったばかりだが、問題発言で度々審議は中断した。民主党内からも「もう菅内閣は持たない」との悲鳴まで聞こえ始めた
記事本文の続き 「柳田氏は3つ目の新しいマジックワードを発明した。『真摯(しんし)に答弁する』と『誠実に対応する』だ」
この日のトップバッター、自民党の世耕弘成参院議員は、国会答弁について「『お答えを差し控えます』など2つの文句さえ覚えていればいい」と発言した柳田氏を追及した。すると、ここ数日野党の批判に平身低頭の柳田氏は、まさに世耕氏が指摘した通りに「再度おわび申し上げたい。これからも真摯に、誠実に答弁したい」と述べた。
次のターゲットは仙谷氏だった。世耕氏は、先月18日の参院決算委員会で、自民党の丸山和也参院議員が仙谷氏と電話で話した内容を漏らしたことに「いいかげん」と批判したことを取り上げ、「いいかげんな発言といは何だ。謝るつもりはあるのか」と非難した。仙谷氏は「言い過ぎたといわれれば、その点は謝りたい」としぶしぶ頭を下げた。仙谷氏は自衛隊を「暴力装置」とも表現し、この日は2回も陳謝することになった。仙谷発言については菅直人首相も陳謝した。
続いて、「仕分けの女王」こと蓮舫氏も、国会内でのファッション誌の写真撮影をめぐり謝罪した。蓮舫氏は先月14日の同委員会で、国会内でのファッション誌の写真撮影の許可願提出の際に、参院警備部から「国会活動と書くよう示唆を受けた」と答弁していた。世耕氏や続いて質問に立った丸川珠代参院議員から追及されると、蓮舫氏は「示唆はなかった」と撤回。それでもおさまらない丸川氏は「弱い立場の人に責任をなすりつけた虚偽答弁だ」と断言した。細川律夫厚生労働相と岡崎トミ子国家公安委員長も、答弁の誤りを指摘され「申し訳ない」と頭を下げた。陳謝こそしなかったが北沢俊美防衛相は、防衛省が関連行事の来賓に政権批判など政治的発言を控えるよう求める通達を出していた問題で矢面に立たされた。首相以下、陳謝連続の事態に民主党議員は頭を抱えるばかりだ。中堅議員は「一秒でも早く今国会を閉じたい」とこぼした。
菅内閣もいよいよ末期的か。しっかりとした構想もなく過去の思い入れやその場限りの無責任な発言で自らの首を締めていく。まあ、謝罪を続けてもだれも責任を取らない無責任内閣だからまだやる気なのかもしれないが、国家や国民のことを考えれば一日も早く総辞職でもしてもらいたい。こんないい加減な内閣は見たことがない。ろくなことをしていないのにこれほど国を危うくする内閣も珍しいんじゃないか。バカの連鎖、謝罪の連鎖、無責任の連鎖、こんな連中がどうして国のかじ取りをしようなどと大それたことを考えるのか。こういうのを痴人の夢と言うのだろう。
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