宇宙航空研究開発機構(JAXA)は16日、はやぶさ搭載の帰還カプセルに1500個程度の小惑星イトカワ由来の微粒子が含まれていたとの判断結果を発表した。走査型電子顕微鏡を使って観察・分析し、さらに分析結果を検討したところ、微粒子の鉱物の成分比率が隕石の特徴と一致する一方、地球上の岩石とは合致しないことが確認できたので、「そのほぼ全てが地球外物質であり、小惑星イトカワ由来であると判断」することができた。採集された微粒子のほとんどは、サイズが10ミクロン(0.01ミリメートル)以下の極微粒子であるため、取り扱いには特別な技術や方法が必要という。JAXAは、より詳細な初期分析ために、必要な取り扱い技術と関連装置の準備を進める。
これはプロジェクトは小さいが、月着陸に匹敵する大変な快挙だ。はやぶさがイトカワに着陸すると聞いて、日本は何時の間にそんな大それた技術を身につけたのかと驚いたが、限られた予算でペンシルロケットから技術を蓄積して、ここまでの宇宙航行技術を身に付けた。その労苦に拍手を送りたい。先端技術は絶え間ない継続からしか生まれない。事業仕訳で仕分けた、仕分けられたなどと下らないことを言っていないで、先端技術に投資をしていかないと日本は生き残れない。官民が協力して先端技術にしっかりと投資をしていくべきだろう。
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