防衛省は9日、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)について、来月策定する次期「中期防衛力整備計画(中期防)」では具体的な機種の明記を見送り、「新戦闘機」として整備の方向性を示す方針を固めた。有力候補の一つで、米英など9か国が共同開発中の「F35」の性能情報が不足しているうえ、開発の遅れによって米空軍の実戦配備が2016年以降にずれ込む見通しとなったためだ。次期中期防は、11年度から5年間の防衛力整備を明記するものだ。FXの機種選定では、F35のほか、英独など欧州4か国が共同開発した「ユーロファイター」、米国製の「FA18E/F」が候補となっており、防衛省は当初、この中から選んで次の中期防に機種と機数を明記することを目指していた。
 
防衛省は9日、日本最西端にある与那国島(沖縄県)に予定している陸上自衛隊の配備について、約100人規模の「沿岸監視隊」を新設する方針を固めた。尖閣諸島沖など、東シナ海で海洋活動を活発化させている中国艦船の動向を、レーダーで監視するのが最大の目的。将来的には、石垣島や宮古島での陸自部隊の配置も視野に入れている。陸自部隊は沖縄本島以西には配置されておらず、空自のレーダーサイトがある宮古島以西は「防衛上の一種の空白地域」(10年版防衛白書)となっている。中国艦隊が沖縄本島と宮古島間の公海を南下する事案が今年に入って相次いでおり、9月には尖閣諸島沖で中国漁船衝突事件も起きた。防衛省は与那国島内に陸自の分屯地を建設する方針。与那国島は台湾まで約110キロ、中国本土まで約350キロの距離にある「国境の島」。
 
航空自衛隊は、次期主力戦闘機にどうしても第5世代ステルス戦闘機が欲しいようだ。それはそれで理由があるだろうから良いだろう。出来ればVTOL機能を持つF-35Bとして、22DDHなどの全通甲板型護衛艦での運用を考慮して欲しいと思う。
 
陸上自衛隊は、配備人員を半減して100名程度とし、監視機能を主目的とする部隊を与那国島に配備するようだ。出来れば有効な戦闘能力と機動力を持った中隊戦闘団程度の部隊を配備して欲しいところだが、またぞろ、対中配慮の仙人の声でもあったんだろうか。まあ、配備が決まったことだけでも良しとしておこう。
 
日本ブログ村へ(↓)