尖閣諸島沖での中国漁船衝突を巡るビデオ映像流出事件で10日、「(流出させたのは)自分だ」と名乗り出たのは、神戸海上保安部の男性海上保安官だった。保安官は主任航海士で、巡視艇「うらなみ」に乗務。遠く離れた海上保安庁や石垣海上保安部のみで厳重に保管されていたとされる機密映像を一保安官がどのようにして手に入れることができたのか。真相の解明は始まったばかりだ。
神戸海保などによると、「うらなみ」は9日午前、神戸を出港。明石海峡方面などをパトロールし、10日午前11時ごろ帰港した。保安官は10日朝、航行中の船内で、船長に流出させたことを申告したという。帰港後、警視庁が保安官の事情聴取を始めた。同海保を管轄する第5管区海上保安本部は10日午前、毎日新聞の取材に「映像は保管していないし、この件にはノータッチだ」と何度も断言。ただ、第三者としての職員の関与の可能性については、「捜査に委ねる」と繰り返していた。
インターネットの掲示板では、ニュース速報が流れた直後から、書き込みが相次いだ。「sengoku38さんを逮捕しないで下さい」「みんなで守らなければいけない!」などと、映像を流出させた神戸海上保安部の職員を擁護する意見が相次いだ。「中国人は釈放して、日本人を拘束するのはおかしい」「取り調べは可視化で」などの意見も。一方で「罪は罪」として職員に批判的な意見もあった。
神戸海保などによると、「うらなみ」は9日午前、神戸を出港。明石海峡方面などをパトロールし、10日午前11時ごろ帰港した。保安官は10日朝、航行中の船内で、船長に流出させたことを申告したという。帰港後、警視庁が保安官の事情聴取を始めた。同海保を管轄する第5管区海上保安本部は10日午前、毎日新聞の取材に「映像は保管していないし、この件にはノータッチだ」と何度も断言。ただ、第三者としての職員の関与の可能性については、「捜査に委ねる」と繰り返していた。
インターネットの掲示板では、ニュース速報が流れた直後から、書き込みが相次いだ。「sengoku38さんを逮捕しないで下さい」「みんなで守らなければいけない!」などと、映像を流出させた神戸海上保安部の職員を擁護する意見が相次いだ。「中国人は釈放して、日本人を拘束するのはおかしい」「取り調べは可視化で」などの意見も。一方で「罪は罪」として職員に批判的な意見もあった。
やはり海保の職員か。それが正直な感想だ。情としては組むべき部分もあるだろうが、流出させた本人も司法警察職員なのだから法を犯せばどうなるかは承知しているのだろう。それについては取るべき責任は取るべきだろう。そうでなければ法治国家としての統治が崩壊してしまう。
しかし、それはそれとして、海保の職員をそこまで追い込んだ政府の政治的責任はまた別の問題だろう。もしも他国であったら領海内であそこまでされれば漁船は無事では済まないだろう。撃沈はないとしても射撃を受けて死傷者を出していることは間違いない。最近も北方領土で警告を聞かず逃走した日本漁船がロシア警備艇から射撃を受けて死傷者を出していることは記憶に新しい。
それを体当たりを受けても警告のみで追跡して停船させ、最小限の武装で相手の船に乗り込む海保の負担は大変なものだろう。そうして確保した身柄を最初は威勢の良いことを言いながら恫喝を受けると簡単に釈放し、さらには言を弄してその政治的責任を取ろうともしない政府というのは一体何なのか。映像を公開しないのは量刑が軽くなるからなどと言うのは、国家権力を単に個人的な報復のために利用しているだけではないのか。今回のことは映像を流出させた責任は責任として取らざるを得ないだろうが、政府は政府で今回の件に関しての政治的責任についてしっかりと説明し、責任を負うべきだろう。
それからもう一つ、この国はどうしてマスコミにこれほどまで早く情報が流れるのだろう。2000年以上もふすまと障子で生活してきた国だからやむを得ないのかもしれないが、この国には基本的に保秘という観念が欠落しているのかもしれない。
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