今週(8-12日)の東京株式市場は、世界的な出遅れ修正の動きに期待が高まる。米10月雇用統計はやや上向きだったが、インフレ期待で上昇しているため、予想を下回っても、あまり影響はないという見方や、悪くても米国株の上値が重くなるだけで、日本株は出遅れた分を取り戻すチャンスだと期待する向きもある。円相場もFRBによる追加金融緩和策影響も限定的で、ドル・円の史上最安値を回避し、ドルの買い戻しが優勢となって円は下げ渋っているようだ。週末の米国株が上昇すれば、来週は1万円の大台奪回の可能性も低くないというきたいもあるようだ。

それでも、円が高値圏にあることは変わらないのでNYダウがリーマン・ショック前の水準を回復しても、日本株が同水準まで値を戻すには、もっとドル円相場が円安に戻さないことには覚束ないだろう。米国株の上値追いは、ISM非製造業景気指数など足元で市場予想を上回る経済指標が目立ってきたことが理由のようだ。米10月雇用統計が上向いて来たので、今後の経済指標が好調なら、ドル・円の戻り歩調も強まるだろう。また、最近のリスク回避は円ではなく、新興国通貨にも流れやすいというので、経済指標の悪化が円の上昇基調を強めるとも言えないようだ。
 
こんな状況で、今週の上値は、期待を込めて1万円としておこうか。ちょっと無理かもしれないが。底は、9,400円程度だろうか。早く1万2千円程度まで戻してくれないだろうか。
 
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