民主党の枝野幸男幹事長代理は31日、岡山市で記者会見し、日中関係に関し「こじれている理由はひとえに中国サイドにある」と述べ、ハノイでの首脳会談を拒否した中国の対応を批判した。枝野氏は、尖閣諸島沖での漁船衝突事件に触れ「中国船が領海侵犯して日本の法に触れた」と強調。「日本側の事情なら打開の努力をするが、こちらが関係修復のために何かすべきだとは思わない」とも語った。 

菅首相は30日午後(日本時間同)、ハノイ市内で記者会見し、中国の温家宝首相との非公式会談について、「今後とも戦略的互恵関係を推進することでは変わらないということと、ゆっくりとした会談を近く持ちたいということを言った」と説明した。中国側が今回、正式な首脳会談を拒否したことについては、「今日、生じているような多少のトラブルは、従来起きたことの中で言えば、決定的なトラブルとは思っていない」と述べ、冷静に対応する考えを強調した。
 
会談が出来れば関係が修復されるということでもないし、領土問題が国家にとって決定的な問題ではないというその感覚も良く分からない。今回のことで日本側の立場としては、枝野氏の意見が妥当と思われる。はあして何事も解決するのなら国家間にも個人間にも問題は生じない。
 
冷静に対応するというが具体的にどう対応していくのかを示さないと政権担当者の責任を果たしていることにはならない。一国集中を解消して相手に対して大きな弱みを持たないことが必要だろう。今後、中国抜きでの対応は政治的にも経済的にもあり得ないだろうが、すり寄り過ぎず、寄りかかり過ぎずという姿勢を確保できるかどうかが焦点だろう。
 
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