衆院予算委員会の中井洽、参院予算委員会の前田武志両委員長が28日午前、国会内で会談し、政府が衆院に提出した尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件のビデオ映像の扱いを協議した。中井氏が衆参予算委の理事に限定して視聴することを提案したのに対し、前田氏は参院でも政府にビデオ提出を求める考えを示した。一方、自民党の谷垣禎一総裁は同日午後の記者会見で、ビデオ映像について「今回出されたものは5分間に編集されたものだ。恣意(しい)が入るのか入らないのか、誰が責任を持って編集しているのかという問題がある」と述べ、短く編集される前の映像の提出を政府に求める考えを示した。 

仙谷由人官房長官は28日午後の記者会見で、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を撮影したビデオ映像が約7分間に編集されていたことについて「(撮影した)海上保安庁なり(衆院に提出した)那覇地検が意図的に編集したのかどうか全く分からない」と語った。自民党の谷垣禎一総裁が恣意(しい)的に編集された可能性を指摘したことに関しては、「総裁も法律家だから、いくら検察庁が(証拠改ざん)事件を起こしたといっても、あまりその種の議論をしない方がいい」とけん制した。 

北朝鮮の不審船の時は全編公開だったのが、今回は2時間ばかりのビデオをどうして5分などに短縮するのか。事実を事実として明らかにすべきだと思うが、お上に何か都合の悪いことでもあるのだろうか。今さらのものを持ち出して、中国を刺激したくないのか、それとも編集を非難されたことにずい分と反論している御仁に都合の悪いことでもあるのか。別に戦争をしてもなどとはもちろん思わないが、事実を事実として明らかにしておかないといろいろと憶測が生まれたり付け込まれたりすることもあるのではないか。もっとももう手遅れだろうが。
 
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