民主党は26日、沖縄県知事選(11月11日告示、28日投開票)で独自候補の擁立を断念し、自主投票で臨む方針を決め、参院選に続く沖縄での「不戦敗」が確定した。焦点の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題で、日米合意に基づく名護市辺野古への県内移設を目指す政府・党本部と、県外移設を求める県連の溝が埋まらなかった。自主投票とはいえ、県連所属の国会・地方議員の多くは「県内移設反対」を掲げる新人候補の支援に回るとみられ、選挙戦の行方は混とんとしている。

 仙谷由人官房長官は26日の記者会見で、党独自候補の擁立断念について「残念だが、今年の状況などを考えて致し方ないというのが私の実感だ」と語った。自民党の谷垣禎一総裁は会見で「知事選を抜きに普天間問題を解決するといっても砂上の楼閣。本当に解決していく気持ちがあるのか」と批判した。

 独自候補擁立は断念したが県内移設の可能性を残すためには、仲井真氏の再選が望ましいというのが政府・民主党本部の本音。政府は25、26両日、沖縄政策協議会(主宰・仙谷氏)を開催。米軍基地の環境問題についての日米作業部会や、米兵が関与した事件に関する前原誠司外相とルース駐日米大使の協議の場を設置する方針を表明した。県外移設に軸足を移した仲井真氏が再選後に再び軟化することに期待をかけている。
 
まあ、正直なところ、あれだけ県外と言いまくってその気にさせておいて、土壇場で、「やっぱり基本的には辺野古移設案でお願いします。」などと180度ひっくり返して、米軍再編そのものを混迷させてしまったんだから、県知事候補を立てるにも立てられないだろう。ここで知事候補を立てられる厚顔だったら、どんな恥さらしも平気の平左で出来てしまうんだろうが。国会答弁は元気がいいが、どうもいざとなるとからっきしの無策・無能・無責任な政権与党のようだ。
 
日本ブログ村へ(↓)