衆院北海道5区補選を制した自民党は、菅政権への対決姿勢を鮮明にする方針だ。2010年度補正予算案に同党の主張をより反映させるよう迫るとともに、強制起訴される小沢一郎民主党元代表の国会招致要求を一段と強める考えだ。自民党幹部は24日、「勝因は『政治とカネ』。小沢氏の証人喚問の実現と、わが党の財政健全化責任法案に賛成することが補正予算審議入りの条件だ」と強調した。

 同党の谷垣禎一総裁は、9月に幹事長ら党三役の人事を行い、執行部を刷新したばかり。しかも、当選した町村信孝氏は外相、官房長官などを歴任し、派閥領袖を務める大物。それだけに、今回の補選を落とせば、「谷垣総裁では衆院選を戦えない」との声が噴出しかねず、「勝利は至上命令」だった。

 補選勝利の余勢を駆って自民党は、補正予算の内容や審議日程をめぐって、政府・民主党に揺さぶりをかける方針。「政治とカネ」でも、「民意は説明責任を求めている」(党三役)として、補正審議に絡めながら小沢氏の証人喚問を求めていく構えだ。

 党内には、既に補正に賛成する方針を固めている公明党との共闘を維持する観点から、「補正には賛成すべきだ」との意見がある。ただ、補選勝利で「公明党に配慮する必要はない」(政調幹部)との強硬論が勢いを増す可能性もある。
 
まあ、今の民主党では勝てるはずもないが、ほとんど民主の自滅なのだから、自民党もここでおごり高ぶらずに成熟した大人の野党としての真価を発揮して欲しい。何といっても小学一年生政権与党なのだが、経済にしても財政にしても外交にしても、問題山積でほとんど国難と言ってもいい状態だろう。
 
そこへ行くと政権から転落したとは言え、何と言っても戦後の疲弊しつくした日本をここまで押し上げてきた自民党で政権担当期間50年というノウ・ハウ、ノウ・ホワイを蓄積しているのだから協力すべきところは協力して何とかいい方向に日本を導いてほしいものだ。あっちもこっちも言いたいことを言い放題言いまくって何も政策が進まないのでは、この国は遠からず亡国になってしまうだろう。それを防ぐにはこの辺りで今までの何でも反対野党という立場から新しい与野党の関係を作り出す必要があるのではないだろうか。 

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