民主党の枝野幸男幹事長代理は20日、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で那覇地検が勾留(こうりゅう)期限前に中国人船長を釈放したことに関し、「私は半分、(検察に)悪意があるんじゃないかと思う。政権の足を引っ張ろうと…」と述べ、政権運営に悪影響を与える意図があったとの見方を示した。インターネット番組で自民党の石原伸晃幹事長らと対談した際の発言。また、枝野氏は「(法相による)指揮権も発動していないのに、検察が(政権の意向を)忖度(そんたく)したのがいけない。勝手に忖度され、タイミングからやり方まで(仙谷由人)官房長官などは不満だと思う」とも述べた。政府は船長釈放について「地検独自の判断だ。これを諒(りょう)とする」(仙谷氏)との見解を示していただけに、波紋を呼びそうだ。今後の尖閣諸島のあり方については、「実効支配を続けるしかない。自衛隊が基地を持つことが意味があるかは別として、少なくとも空と海の防衛力を強化していくことだ」と語った。
 
この人は一体何を考えてこの発言をしたのだろう。外交は政府の専権事項なのだから自分たちであの状態をどうすればよかったのか判断すればいい。一地検にその判断を委ねておいて、しかもその判断を諒としておいて、それが政府・民主党に対する悪意であったとはどういう解釈をすればそういうことになるのだろうか。仮に地検が釈放の判断をしたとしてもそれは当然のこと政府に伝達されているだろうし、もしもその時点で問題があると判断すればその決定を覆せばいいことだろう。中央政府には当然のこと、それだけの権限はあるのだろうから。それを地検が勝手に、しかも政府・民主党に悪意を持ってやったことと言うのはもうほとんど理解不能と言わざるを得ない。外交権の放棄と、そして結果責任の放棄、二重の責任放棄に他ならない。はっきり言えば失笑しか出ない幼児の世界の見解だろう。
 
日本ブログ村へ(↓)