今週の東京株式市場は、引き続いてNY市場をはじめとする海外の株高と円高ドル安の綱引き相場となりそうだという。大きく割れることはないだろうが、そうかといって大きく反発することもなく9500円辺りを境にもみ合うだろう。今後の最大の関心事は、ドル円がどこまで円高方向に動くかということだろう。今週14日に1ドル80円台に突入した円ドル相場の着地点がどの水準になるのか大きな懸念要因だろう。

また、海外市場で株高基調が続いているが、日本株の相対的な出遅れ感は際立っている。ドル安円高が加速する中で、日本株が何とか底堅く推移しているのも、海外株高が日本株の下支えになっているからだろう。その意味では来週発表される日本株にも大きな影響を与える可能性がある。アップル、IBM、ボーイング、キャタピラーなどには注目という。
 
経済指標など来週の主なスケジュールは、米9月鉱工業生産・設備稼働率、同住宅着工件数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、さらに22日に開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議、7~9月期GDP(国内総生産)はじめ21日に集中する中国の経済指標にも注目したい。また、11月2、3日に開催されるFOMCで、FRBが大胆な追加金融緩和策を打ち出すことで、これまでドル安が加速した為替相場も、場合によっては材料出尽くしから大反転すると予想する向きも少数派ながら存在する。仮にドル安の流れが一変すると、日本株は大きなターニングポイントを迎えるだろう。
 
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