仙谷官房長官は29日、沖縄・尖閣諸島沖の漁船衝突事件の対応について、日中の認識の違いを「もう少し習熟すべきだった」と述べ、中国側の反応を見誤ったことを認めた。仙谷官房長官は、13日に中国人船長を除く船員を帰国させたことについて、「中国側も理解してくれるだろうと判断していた」と述べ、中国側の反応を見誤ったことを認めた。また、その後も日中関係が悪化したことについては「政治行政と司法の関係が近代化されて、中国は随分変わってきているという認識を持っていたが、あまりお変わりになっていない」と指摘した。
中国はお変わりになっていなかった-。仙谷由人官房長官は29日の記者会見で、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、日本政府の予想に反して中国側が強硬姿勢を強めてきたことについて「中国は司法権の独立、政治・行政と司法の関係が近代化され、随分変わってきていると認識していたが、あまりお変わりになっていなかった」と述べ、なぜか敬語を交えて自身の甘い中国認識に反省の弁を述べた。仙谷氏は13日に船長以外の船員14人と漁船を中国に戻す際、「14人と船がお帰りになれば、違った状況が開けてくるのではないか」と述べ、中国の姿勢軟化を予想していた。仙谷氏は28日には、東シナ海・白(しら)樺(かば)ガス田付近を航行中の中国の海洋調査船について「周辺にいらっしゃることは確認している」と述べていた。

民主党の細野豪志前幹事長代理は29日、北京を訪れ、中国政府要人と会談した。政府・与党関係者が明らかにした。細野氏は、尖閣諸島沖での海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事件をきっかけに悪化した日中関係の改善に向け、菅直人首相からのメッセージを伝えたとみられる。
 これに関し、民主党関係者は「細野氏は首相の特使として訪中した。首相の親書も携えているはずだ」と述べた。首相は細野氏を通じて、中国との関係を重視する立場を伝えるとともに、河北省で拘束されている準大手ゼネコン「フジタ」の日本人社員4人の早期解放を求めたもようだ。日中関係筋によると、細野氏の訪中は、首相と仙谷由人官房長官が協議して決めたという。ただ、首相は29日夜、細野氏派遣について記者団に「承知していない」と発言。また、前原誠司外相は「(細野氏訪中は)政府とは全く関係ない」と述べた。
 
中国はお変わりになっていなかった・・・中国に敬語連発で自分の対応の非を認めた官房長官、国家のかじ取りを担っていて見通しが甘かった、中国はお変わりになっていなかった、調査船は周辺にいらっしゃる、・・・・国家の主権が侵されるかもしれない危機に、こいつは一体何を考えているんだろうか。 
そしてわけの分からない元幹事長代理の訪中、それを首相がご存じないという。この政権はご自身自ら責任をおとりになるのがよほどお嫌いでいらっしゃるのだろうか。
 
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