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尖閣列島近くの日本領海で7日、操業を発見され、日本の巡視船の指示に従わず船体をぶつけるなどして中国漁船の船長が逮捕された件で、中国外交部は、公式サイトに日本の措置を強く非難する文章を掲載した。そこで、程永華駐日本大使が、日本の外務省責任者に対して厳正な態度で折衝したと紹介。「釣魚島と周辺の島は古くからの中国固有の領土」と指摘、「中国側は日本の巡視船が中国の漁民と漁船を抑留したことに強烈に抗議」、「日本側に、人と船を即時、解放せよ。事態がさらにエスカレートすることを避けるためだ」など、程大使が強い姿勢で対処したと強調した。さらに、大使館が8月朝にも、日本側に対して、船長に対する日本が法的措置を厳しく抗議したと紹介したようだ。
 
どうも尖閣列島がかなりきな臭くなっているようだ。国民が騒ぐから政府としても強気に出ざるを得ないという面もあるだろうが、中国は南西諸島全体を領有しようという意思を持っているようだから、何かのきっかけがあれば手を出してこないとも限らない。1990年代は、海上、航空自衛隊が絶対優勢で、シミュレーションでは、自衛隊が政界、制空権をがっちりと固めて侵攻軍を海に追い落としていたというが、最近はどうも旗色が悪いようだ。現時点ではまだ何とかわが自衛隊が優位を確保しているようだが、この先はどうなるか分からない。20年後辺りには間違いなく逆転しているだろう。
 
最近はやっと先島諸島に自衛隊を配備するということを検討し始めたようだが、先島諸島にも1個連隊程度の陸上兵力は必要だろう。領土問題は間違いなく実効支配しているほうが勝ちだ。北方4島はロシアが実効支配しているのでこれはロシアの領有に帰するだろう。竹島もいくら日本が領有を主張してみても韓国が実効支配している以上これを手放すことはないだろう。
 
尖閣列島はかろうじて日本が実効支配しているが、北方はもちろん、竹島に比べても支配の程度は極端に弱い。海上保安庁の巡視船が警戒を行っているだけで島自体を占有しているわけではない。もしも武力で侵攻しようとすれば簡単に島全体を支配できるだろう。一度支配されたものを取り返すということは今の国際社会では大変な労力を伴うし、交渉などでは不可能だから武力しかないだろうが今の日本ではそれはまた不可能なことだろう。転ばぬ先の杖というが、必要以上に周辺国に気を使うことなく、領土であるのならきちんと支配権を示す方法を考えておくべきだろう。与那国島に1個中隊、尖閣に監視・分遣隊程度の兵力を駐留させておかないと、取られてから後悔しても始まらないのではないか。
 
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