防衛省は17日、11年度予算の概算要求で航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)の調達費計上を見送る方針を固めた。同省はFX候補について、調査対象としていた6機種から、F35、ユーロファイター、FA18の3機種に絞り込んだが、最有力としてきたF35の開発遅れなどで機種を決定することができないためだ。現有のF4は老朽化が進んでおり、同省はFXの選定が遅れれば日本の防空能力が低下すると懸念している。

どうも、航空自衛隊の次期主力戦闘機選定は、混迷を深めているようだ。当初は、世界最高峰のステルス機能を持つF22の導入を希望していたが、先端技術流出を懸念して米国が輸出を禁じ、生産も中止したため、日本は昨年、導入を断念した。その後、F22に次ぐステルス機能を持つF35を軸に選定作業を進めてきたが、F35はエンジンの不調などで開発が遅れている。また、F35は技術上の機密が多く、日本のメーカーによるライセンス生産は認められないようだ。そうすると、国内の戦闘機生産体制や技術の維持が困難となる恐れがある。
 
今朝のNHKニュースでは、F-2の追加生産を報じていたが、ロッキードマーチンが生産を分担していることから、再生産にはそれが障害になるなど問題もあるが、基本的にF/A-18やタイフーンにさほど劣るとは思えない戦闘能力を持った国産戦闘機があるのだから、これを活用するのが、一番良いのだろうと思うが如何なものだろうか。徐々に可能性が高くなってきたF-2追加生産だが、正常な方向に進んでいるように思う。
 
これでF-15改・4個飛行隊、F-2・4飛行隊、残りの5個飛行隊のうち、2個をF-35Bで、その後は、国産のF-3で、というのが理想なのだろうが、どうなるだろうか。F-35では、制空と言う任務を考えるとたすきには足りても、ちょっと帯には短いのではないだろうか。1兆円もかければ、機体、エンジンともに国産が可能だろうから、その程度ならやってみる意味はあると思うが、・・・。
 
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