防衛省は13日までに、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)について、米英などが共同開発中のF35、欧州共同開発のユーロファイター、米国のFA18E/Fの3機種に候補を絞り込んだ。
同省は、新たな防衛計画大綱や次期中期防衛力整備計画(中期防)を取りまとめる年末を目指し、選定作業を加速させる方針。ただ、年内に結論が出ない事態も想定し、8月末の2011年度予算概算要求段階での調達費計上は見送る考えだ。
FXは老朽化したF4戦闘機の後継機。同省はこれら3機種のほか、米国のF22、F15FX、仏ラファールの計6機種を調査対象に指定し、選定作業を進めてきた。
防衛省は当初、レーダーに捕捉されにくいステルス性能を備えた最新鋭のF22を軸に検討に入ったが、機密保持を理由に米議会が輸出を禁じていることから、最終的に導入を断念した。また、F15FXは、6機種の中では旧世代機に当たることから除外。ラファールも、開発企業などからの積極的な情報提供がなく、候補からはずすことにした。
ようやくF-Xも最終調整に入ったようだ。やはり最有力は、F-35だろうか。最新のステルス性能を備え、F-22に継ぐ有力候補だったのだから、当然の帰結だろう。今回はいろいろと紆余曲折があったが、やっと落ち着くべきところに落ち着くと言うべきだろうか。
数を限られている航空自衛隊はこれまでは金がかかっても最新最強の戦闘機を選択して来た。しかし、この先も難関は続くだろう。最強の敵は、仮想敵国の戦闘機ではなく、財政崩壊に瀕した日本の緊縮財政だろうか。後は、つなぎのF-2追加生産だが、これも予算の壁に阻まれて難しそうだ。
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