10日の日経平均株価は、午前は何とか値を伸ばしていたものの午後はアジア株の軟調で前日比21円44銭安の9551円05銭と3日続落で引けた。中国の貿易統計の伸び鈍化で腰が引けたが、9,500円に急接近すると下げ渋ったようだ。日銀金融政策決定会合は現状の政策を変更しなかったが、無策の政府・日銀だからだろうか、市場の反応は限られたようだ。元気な日本復活どころか、慢性的自殺のような状況かもしれない。東証1部の出来高は14億7667万株。売買代金は1兆305億円。騰落銘柄数は値上がり384銘柄、値下がり1135銘柄、変わらず143銘柄。この先も米中は世界経済を支える両輪であり、また、日本の株式を支える両輪でもあることから、今晩のFOMCや、11日に集中発表する中国の経済指標が、株式市場の先行きを左右することになりそうだという。

10日の東京外国為替市場のドル円相場は、1ドル85円台後半での小動き。日銀声明発表後、ドルが売られる場面もあったそうだが、大勢には影響がなかったようだ。午後3時現在は1ドル85円85~88銭と前日比22銭のドル高・円安だった。今日の日銀決定会合が、政策金利を据え置き、金融政策を現状維持すると伝わると、数十銭ほどドル安・円高に向かったが、それで終わりだった。政治は経済を制御できなくなっているのだろうか。

午前中に野田財務相が、為替は偏った方向をたどっていると発言したほか、直嶋経産相も月例経済報告関係閣僚会議の場で、日銀にも円高の現状を把握し政府と認識を共有するよう求めたことを明らかにするなど、政府要人発言が午前に相次いだが、これも為替への影響はほとんどなかったようだ。定型的な表現の範囲内で、政府内の切迫感は感じないが、円高懸念の発言頻度は多くなってきたようだ。ユーロは午後3時現在、1ユーロ112円94~97銭、対ドルで1.3154~57ドルだった。

今日のトヨタは後場は軟調で、午後は3,070円と3,060円の間を行ったり来たりのようだった。最後は5円高の3,075円で何と金を上げて引けている。三菱重工は小幅な反落、コマツは小幅な反発で引けている。いずれも小幅な動きだったようだ。

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