5日の日経平均株価は、ドル円相場がやや持ち直したことから、前日比164円58銭高の9653円92銭と反発して引けた。一時は、ドルが、85円台に急接近したことから、せっかく持ち上げた9,600円を割り込むところまで下げたが、円の上値が重くなったため、何とか持ちこたえたようだ。東証1部の出来高は16億8251万株。売買代金は1兆1861億円。騰落銘柄数は値上がり1263銘柄、値下がり282銘柄、変わらず116銘柄。

最近は、株価が為替に敏感になっているようだ。ドルの動きで株価が上下するようで、動きが荒く、非常に神経質な動きだ。米景気回復鈍化を否定できる明確な材料が欲しいところだという。期待された前日の米国ADP雇用リポート、ISM非製造業景気指数も良好な数字だったが、相場はそれほど強くはなかった。次は、米7月雇用統計の通過が最大の焦点という。

トヨタの決算は市場予想を下回る内容だったが、株価はしっかりした展開となった。投資家の心理は決して悪くないようだ。トヨタは、ハイブリッド車の国内累計販売台数が7月末で100万台を突破したようだ。1997年8月にトヨタ初のハイブリッド車『コースターハイブリッドEV』を、1997年12月には世界初の量産型ハイブリッド乗用車『プリウス』を発売した。その後、ミニバン、SUV、FRセダンなどハイブリッドカーのラインナップを拡充して、2009年に発売した3代目プリウスに加え、レクサスブランドから『HS250h』、トヨタブランドの『SAI』のHV専用車2車種を発売するなどHVのラインナップを充実させてきた。

特に3代目プリウスは、低価格と燃費性能、デザインなどが評価され、エコカー補助金制度の追い風もあって爆発的なヒットを生んでいる。海外では、8車種のハイブリッド乗用車を約80の国と地域で販売しており、国内外合わせた累計台数は268万台を突破した。トヨタでは、7月末までに販売したハイブリッド車のCO2排出量は、車両サイズや動力性能が同等クラスのガソリンエンジン車のCO2排出量と比較し、国内で約400万t、国内・海外を合わせて約1500万tの排出抑制効果があったと試算している。三菱重工、コマツもしっかりだったようだ。

5日の東京外国為替市場のドル円相場はドルが反発して引けたようだ。しかし、さほど強い会上がりではなかったようで、様子見ムードが広がる中で、もみ合いが続いたようだ。午後5時現在は1ドル86円30~33銭と前日比78銭のドル高・円安だった。東京市場のドル円相場は、利食いのドル売りと国内輸入企業の決済需要ドル買いで拮抗したようだ。6日夜の米雇用統計が意識され、様子見姿勢が広がっているというが、この辺りではっきりした材料が欲しいところだろう。ユーロは対円で上昇、対ドルでは小動きだった。ユーロはドル売り主導の相場展開で、ユーロ円は方向感に乏しいという。ユーロ相場は午後5時現在は、対円で、113円51~54銭、対ドルでは、1.3147~3150ドルだった。

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