防衛省は2011年度予算の概算要求で、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)の調達経費の計上を見送る方針を固めた。導入を目指す最新鋭ステルス戦闘機のうち、最有力候補に挙がっている「F35」(米英などが共同開発中)について、生産や配備時期など不透明な部分が多く、選定作業を継続する必要があると判断した。FXの導入は当初予定していた09年度から3年連続で見送られることになり、日本の防空能力の低下を招きかねないとの指摘が出ている。
どうもF-2の追加生産はないようだ。F-4改は相当に老朽化が進んでいるので、何とかしないといけないのだろうが、あくまでF-35に拘るのだろうか。あるいはF-2の追加生産もロッキードマーチン生産分を日本側に取得することが難しいのか、それとも空自は、F-2に見切りをつけているのだろうか。20機ほどの追加生産なら民間技術維持の観点からも良い方法だと思うが、・・・。
防衛省は24日、年末に改定する「防衛計画の大綱」で海上自衛隊の潜水艦を増強する方針を固めた。現在の18隻態勢から20隻台に引き上げる。昭和51年に初めて策定した防衛大綱で隻数を定めて以降、増強は初めて。東シナ海と太平洋で中国海軍の動きが活発化し、活動範囲が広がっていることや、北朝鮮潜水艦による魚雷攻撃と断定された韓国哨戒艦撃沈事件を受け、日米の抑止力と情報収集能力を強化する狙いがある。
海自の潜水艦は51年策定の防衛大綱の「別表」で16隻と定め、その後の大綱改定でもそのままだった。ほぼ毎年、最も老朽化した1隻が退役する代わりに新造艦1隻が就役することで、18隻態勢(教育訓練用の2隻を含む)が維持されてきた。20隻台に増強する際には、新造のペースは変えず、退役時期を延ばす計画だ。船体技術の向上や運用に工夫を凝らすことで使用期間の延長が可能という。
中国海軍は10年以上にわたり潜水艦の保有数を約60隻で維持する一方、近代化を急ピッチで進めた。台湾海峡有事で最大の敵となる米空母の接近を阻止するには、隠密性に優れた潜水艦が切り札になるためだ。4月、中国海軍の艦艇10隻が沖縄本島と宮古島の間を通過した際、中国が保有する潜水艦の中で最も静粛性が高く、探知されにくいキロ級潜水艦が潜航せずにあえて浮上航行した。これは、太平洋まで活動範囲を拡大し、より前方で米空母を足止めできる能力を誇示したものとみられている。
海自の潜水艦は51年策定の防衛大綱の「別表」で16隻と定め、その後の大綱改定でもそのままだった。ほぼ毎年、最も老朽化した1隻が退役する代わりに新造艦1隻が就役することで、18隻態勢(教育訓練用の2隻を含む)が維持されてきた。20隻台に増強する際には、新造のペースは変えず、退役時期を延ばす計画だ。船体技術の向上や運用に工夫を凝らすことで使用期間の延長が可能という。
中国海軍は10年以上にわたり潜水艦の保有数を約60隻で維持する一方、近代化を急ピッチで進めた。台湾海峡有事で最大の敵となる米空母の接近を阻止するには、隠密性に優れた潜水艦が切り札になるためだ。4月、中国海軍の艦艇10隻が沖縄本島と宮古島の間を通過した際、中国が保有する潜水艦の中で最も静粛性が高く、探知されにくいキロ級潜水艦が潜航せずにあえて浮上航行した。これは、太平洋まで活動範囲を拡大し、より前方で米空母を足止めできる能力を誇示したものとみられている。
日本の潜水艦は生産技術も材質などもなかなか優秀と聞いている。16年で用廃するのは勿体ないという話を聞いたことがあるので、厳しい環境で運用される潜水艦とは言っても2年程退役が伸びても問題はないだろう。中国を始め、アジアの海軍力増強はなかなか目覚しいものがあるので、海上自衛隊も何らかの対策が必要だろう。量はともかく質は中々のものがある海上自衛隊だが、もたつく空自とは違って今回も強かに即決と言うところか。
AIPを装備したそうりゅう級も続々と揃い始め、2隻とは言え、潜水艦の数が増えれば、その運用も柔軟性が高まるだろう。
AIPを装備したそうりゅう級も続々と揃い始め、2隻とは言え、潜水艦の数が増えれば、その運用も柔軟性が高まるだろう。
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