今週の東京株式市場は、底値は9千円ラインの攻防になるだろうが、動きとしては比較的堅い展開になるようだ。しかし、米6月雇用統計は、非農業従事者の数が減少するなど、6月30日のADP雇用リポートで折込済みとは言え、米景気の先行き不透明感が払拭されるわけではないので、上に向かって勢いのつくような相場ではないだろう。また、米国の追加景気刺激策にも目が向けられるだろう。
今の日本株は、PBRは1.0倍台、予想配当利回りは2%に近く、どうも売られすぎと言う声が多く、世界的な景気低迷懸念から大きく反発するとの期待はないが、底値では買い戻しや押し目買いで堅いと見られる。11日に参院選の投開票日があるので、この結果を見たいと言う見送りムードも強いだろう。7月下旬からは、3月期の第1四半期決算が出始める。一部では下方修正の可能性を指摘する声があるが、その方が却ってすっきりするので、先行きの不透明感は払拭されるのではないだろうか。
底もそこそこ堅いが、上値を狙うような状況でもないと言うところで、上値は、9,700円程度、底値は、9,100円程度だろうか。あまり大きな動きはないだろうが、相場は生き物で予想通りには動かないのでどうなることか。
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