22日の日経平均株価は利食い売りが入ったのだろうか、前日比125円12銭安の1万112円89銭と大幅反落で引けた。円高が嫌気されたのか、輸出関連株の利益確定売りに拍車がかかり、下値を探る展開となったようだ。しかし、大きく売り越されるような材料もなく、下値はそれなりに固かったようだ。東証1部の出来高は16億9194万株。売買代金は1兆2086億円。騰落銘柄数は値上がり529銘柄、値下がり987銘柄、変わらず153銘柄。

どうも昨日が上げ過ぎの感があるが、中国でも薄型テレビ人気や、7月からの中国人ビザ拡大など、中国景気に振れ過ぎの感があるようだ。また、中国での人件費の上昇により生産の機械化が進むとの思惑もあったのではないかという見方もある。環境は好転してきたが、大きく上げるような状況でもなく、こつこつと小刻みに上値を探るような状況だろう。

22日の外国為替市場のドル円相場は、人民元がドルに対して反落したため、様子を見たいとの気分が広がり、小幅な値動きとなったようだ。午後5時現在、1ドル90円78~81銭と前日比01銭のドル高・円安だったようだ。今日は今後の人民元の動きが不透明ということから様子見気分が広がったようで、ドル円相場は小動きに終始したようだ。どうも中国は大幅な上昇を許容しないだろうという観測が強まっているようで、週末までの上昇幅が限定的なら、G20サミットで米中摩擦が再燃する可能性もあるという。

ユーロは対円、対ドルともに下落したようだ。懸念が払拭したり強まったり忙しい欧州金融システムだが、今日は懸念が強まったようで、対円で1ユーロ111円台後半まで売られたようだ。午後5時現在は対円で111円81~84銭、対ドルで1.2321~24ドルだった。

トヨタは今日は反落、中国・広州市の車両生産工場が、部品会社で起きたストライキの影響で稼働を停止したことが嫌気されたようだ。トヨタの張会長は、給料が上がっていくのはどこの国でも自然の流れだと述べ、人件費が上昇しても、現地生産を続ける考えを示したようだ。張会長は、中国で車をつくっているのは人件費が安いからではなく、顧客の近くでつくるのがよいと思っているからだ」と強調したという。

三菱重工業 と日立製作所は、海外向け鉄道システム事業における協業で基本合意したと発表したようだ。鉄道システムの需要は世界的に大きく、両社の技術、ノウハウを活かすことで、今後、マーケティングから建設・工事、メンテナンスに至るまで、積極的な海外展開を図っていくというが、株価は下落した。コマツも反落で引けている。

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