今週の東京株式市場は、欧州睨みの様相となりそうだ。EU首脳会議開催が週中に開催されるが、ここでどのような対策が出てくるか、その辺りが注目だろう。そんなところで今週も外国為替市場、特にユーロ・円、ドル・円相場の動きや海外株式相場に左右されやすい外部要因主導が続きそうだという。
先週は、9日に日経平均が終値で9439円と、5月25日に付けた9459円を下回り、年初来安値を更新した。しかし、これは投資家には差ほど大きな影響は与えていないようだ。大方、想定の範囲だったと言うことだろうか。
注目のEU首脳会議では、欧州で公的債務が暴走するのを止めるために各国の財政規律などが論議されるようだ。しかし、独仏は、欧州全域で現物手当てのないカラ売りを禁止することを検討すべきだと主張しているが、これが、市場に否定的な影響を及ぼす懸念があるという。いずれにしても、ドル、ユーロなどの主要な為替がどう動くか、この辺りが焦点となりそうだ。
材料となりそうなイベントでは、日銀金融政策決定会合(14~15日)、米ゲーム見本市「E3」(15~17日)、米5月鉱工業生産・設備稼働率(16日)、5月日本半導体製造装置BBレシオ(17日)、改正貸金業法施行(18日)などがある。
そんなところで、今週の上値は、9,900円から底が9,400円程度だろうか。底を探りながら徐々に上値を上げていくという方向だろうか。
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