8日の日経平均株価は何とか盛り返して前日比17円14銭高の9537円94銭と9,500円台を守ったようだ。一方、TOPIXは同0.88ポイント安い858.33ポイントと3日続落した。新内閣で支持率を引き上げた民主党だが、市場への影響はこれといってないようだ。しかし、底と言われている9,500円を固めたことは意義があるかもしれない。東証1部の出来高は18億501万株。売買代金は1兆2679億円。騰落銘柄数は値上がり769銘柄、値下がり748銘柄、変わらず155銘柄。

一度割り込んだ9500円を維持できたということは、この辺りを底と意識する投資家が多いのだろう。この先は、当面1万円を目指すのだろうが、やや距離があるのかもしれない。新内閣の市場への影響はどうも限定的、あるいはあまりないようだ。また、EU(欧州連合)財務相理事会はユーロ相場に対して何かを言うだろうが、どうも日本市場への好材料はあまりないようだという。

8日の東京外国為替市場は1ドル91円台半ばで始まり、米国の利上げ期待でややドルが上げたが、菅新政権発足の影響はあまりなかったようだ。この時期は誰がやっても難しいだろう。午後5時現在は91円70~73銭と前日比24銭の小幅なドル高・円安だった。今日の午前中にバーナンキ米連邦準備制度理事会議長が利上げに前向きな発言をしたことで、ドルの買い戻しがやや強まったが、その後は91円台後半でもみ合ったようだ。菅新首相が円安論者で、財政再建とデフレ脱却を重視していることから、日銀への金融緩和圧力が強まり、円高にはなりにくいだろうという。

今日はトヨタ、三菱重工、コマツとも安値で引けている。最近は原油価格を見なかったが、4日のニューヨークの原油先物相場は、市場予想を下回る米雇用統計やドル高・ユーロ安の進行などを受けて急反落、1バレル当たり71.51ドルと意外に低い価格で推移しているようだ。その割にはガソリン価格は安くないが、かなり前の仕入れだから仕方がないのだろう。

日本ブログ村へ(↓)

https://novel.blogmura.com/novel_long/