どうも下値に対する不安がなくなったわけでもなさそうで、欧州や半島の状況次第では今後も荒れるかもしれない。しかし、順当に行けば、来週の東京株式市場は、売られ過ぎから買戻しが入って底を抜け出せるかも知れない。しかし、日経平均1万円超えはなかなかハードルが高いだろう。
全般には、不透明な要因が多くて警戒感は払拭できてはいないが、ギリシャ金融危機に端を発した南欧ソブリンリスク、それに伴うユーロ安の進行、さらに朝鮮半島の緊迫化など、嫌な話は山ほどある。それでも、リーマン・ショックを凌ぐほどの危機かと言えば、それはどうだろう。あの時は、どこも、先が全く見えないといったお手上げ状態だった。09年3月期は多くの優良企業が巨大な赤字を出したが、それから1年、贅肉を削ぎ落としてスリムに変った各社の前3月期は大幅に収益が改善している。
ユーロが下がっても、日本企業の売上高に与える影響は10%にも満たないという。欧州を最大の輸出先としている中国経済への影響も、人民元切り上げの先送りで相殺される。さらに欧州の輸出企業はユーロ安で大いに潤い、欧州経済の回復に貢献するだろう。
今回のショックで、多くの企業が、年初来安値を更新したが、安値更新後には急速に切り返しに転じる銘柄が急増している。個々の銘柄は、大底圏離脱の動きを強めているようだ。そんなわけで、今週の日経平均は上値が、9,900円程度、底は9,500円辺りだろうか。1万円超えは、もうしばらく先になりそうだ。
注目材料としては、G20財務相・中央銀行総裁会議(4日)、米5月雇用統計(4日)、米5月ISM製造業景気指数(1日)、同非製造業景気指数(3日)、中国5月PMI(1日)など、国内では4月鉱工業生産(31日)、4月住宅着工戸数(同)、1~3月法人企業統計(3日)など。
全般には、不透明な要因が多くて警戒感は払拭できてはいないが、ギリシャ金融危機に端を発した南欧ソブリンリスク、それに伴うユーロ安の進行、さらに朝鮮半島の緊迫化など、嫌な話は山ほどある。それでも、リーマン・ショックを凌ぐほどの危機かと言えば、それはどうだろう。あの時は、どこも、先が全く見えないといったお手上げ状態だった。09年3月期は多くの優良企業が巨大な赤字を出したが、それから1年、贅肉を削ぎ落としてスリムに変った各社の前3月期は大幅に収益が改善している。
ユーロが下がっても、日本企業の売上高に与える影響は10%にも満たないという。欧州を最大の輸出先としている中国経済への影響も、人民元切り上げの先送りで相殺される。さらに欧州の輸出企業はユーロ安で大いに潤い、欧州経済の回復に貢献するだろう。
今回のショックで、多くの企業が、年初来安値を更新したが、安値更新後には急速に切り返しに転じる銘柄が急増している。個々の銘柄は、大底圏離脱の動きを強めているようだ。そんなわけで、今週の日経平均は上値が、9,900円程度、底は9,500円辺りだろうか。1万円超えは、もうしばらく先になりそうだ。
注目材料としては、G20財務相・中央銀行総裁会議(4日)、米5月雇用統計(4日)、米5月ISM製造業景気指数(1日)、同非製造業景気指数(3日)、中国5月PMI(1日)など、国内では4月鉱工業生産(31日)、4月住宅着工戸数(同)、1~3月法人企業統計(3日)など。
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