26日の日経平均株価はやや反発して前日比62円77銭高の9522円66銭と6営業日ぶりに上げたが、自立反発の範囲でしかも鈍いようだ。TOPIXは同0.82ポイント安の859.00ポイントと続落した。日経平均は上げたことが上げたが、どうも方向感の乏しい動きとなったようだ。国内勢は買いに動いたようだが、円が高止まりで、アジア株も上値が重いなど外部環境がはっきりしないことから買いにも積極性が見られなかった。東証1部の出来高は26億3546万株。売買代金は1兆9138億円。騰落銘柄数は値上がり541銘柄、値下がり1016銘柄、変わらず118銘柄。

米国の金融改革法案では、大手銀行でも危機に瀕した場合、救済されない可能性があるので、米大手金融機関に格下げ懸念が広がっているという。朝鮮半島も緊迫の度合いが高まっているようで、韓国地方選、北朝鮮後継問題などが絡んで、互いに強気に出ざるを得ないという危ない状況にあるようだ。欧州金融危機も根強く、先行き不透明では、株価は上向かないだろう。
26日の東京外国為替市場のドル円相場はドルが反発したようだ。ドルが買い戻された前日の海外市場の流れを引き継いで、実需筋の売買でもみ合ったようだ。午後5時現在は1ドル90円17~30銭と前日比44銭のドル高・円安だった。東京市場では、ドイツや米国の金融規制警戒が高まる中、国内輸出業者が円の安値圏で買い注文を出しているという。ユーロは対円、対ドルで上昇したが、ドイツのユーロ債権空売り規制で、欧州金融市場の流動性が低下する恐れがあることから、ユーロ売りにつながる可能性があるという。午後5時現在のユーロの対円相場は1ユーロ110円86~89銭、対ドルで1.2293~2296ドルだったようだ。
 
米道路安全保険協会は、トヨタの11年型「アバロン」「シエナ」と10年型の「レクサスRX」の3車種が安全性評価の結果、最高評価の「2010トップ・セーフティ・ピック」を受賞したと発表したようだ。3車種が前方、側面、後方の衝突試験で最高成績を得たこと、電子制御装置を標準装備していることが評価されたという。しかし、株価の方は、一時75円安の3230円まで売られるなど軟調で、終値は65円安の3240円だった。
 
政府の宇宙開発戦略本部は、宇宙機器産業の国際競争力強化や宇宙利用産業を拡大させて、10年後に宇宙産業規模を2倍の14兆-15兆円に増加させるようだ。小型衛星の開発・利用促進、小型固体ロケットなどの開発、データ通信装置の開発、部品などの共通化などを進め、競争力を強化し、利用の促進では規模のメリットによるコストダウンやユーザーのニーズを踏まえ、衛星やセンサーをシリーズして、成長市場として、宇宙新興国などの需要を取り込んでいくという。 また、地球規模の気候変動や水循環変動を観測する衛星を打ち上げ、温室効果ガスの濃度分布や森林の状況などを監視・把握することで、環境観測衛星網の構築にイニシアティブを発揮するほか、月の平和的利用で先導的な役割を果たすため、2020年ごろに長期間のロボット探査、サンプルリターンの実現を目標として検討を進めるようだ。そのせいか、三菱重工はやや上げている。また、コマツも小幅ながら上昇基調だ。
 
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