20日の日経平均株価はさらに落ち込んで前日比156円53銭安の1万30円31銭と続落した。取引時間中に、約3カ月ぶりに1万円の大台を割り込む場面があったようだ。TOPIXも急落し、終値では3月4日以来の900ポイント割れとなった。何とか踏みとどまるかと見えたユーロが、欧州時間の接近に伴ってジリジリ後退すると、日経平均は下げ幅を広げ、韓国の哨戒艦撃沈問題で、北朝鮮との緊張の高まりでさらに値を下げたようだ。東証1部の出来高は20億5150万株。売買代金は1兆5053億円。騰落銘柄数は値上がり393銘柄、値下がり1185銘柄、変わらず95銘柄。

韓国哨戒艦撃沈問題はアジアの地政学的リスクとして認識され、薄商いの中で、株価には重い足かせとなったようだ。しかし、これが即軍事的な衝突に発展することはないだろうし、また、北朝鮮は自分で自分の首をさらに絞め増ししたような状態に陥って限定的な緊張で収まる可能性が高いようだ。ギリシャを発端とする欧州金融問題はまだまだ尾を引きそうだが、株価がどの辺りを底とするか注目だろう。

20日の東京外国為替市場のドル円相場はドルが続落したようだ。午後になって株価が下げ足を早めると、安全資産の円に資金が流入し、一時は1ドル90円台後半まで急落する場面があった。午後5時現在は91円37銭から40銭と前日比54銭のドル安・円高だった。東京市場は、朝方から91円台後半でもみ合っていたが、午後に日経平均株価が1万円を割り込むと、安全資産とされる円に買いが集まったようだ。市場関係者は、哨戒艦沈没事件で東アジアの緊張が高まっていることもリスク回避の円買いを誘った要因だという。ユーロは、欧州中央銀行による介入への警戒感が広がったことから対円、対ドルともに買い戻されたようだ。ユーロ円は一時1ユーロ112円台前半まで下落する場面があったようだが、その後は持ち直したようだ。

トヨタは今日は大幅な下落で引けている。トヨタは、2月に全面改良して発売した小型車の新型「パッソ」について、低速走行時やシフトレバーを動かした際にエンジンが停止する恐れがあるとして国内で販売した約2万2,300台を対象に自主改修を行う方針だという。どうも制御ソフトの不具合が続いているようだが、燃費や穏やかさを追求しすぎたせいだろうか。三菱重工、コマツも今日は相応に下落して引けている。

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