19日の日経平均株価は今日も反落して前日比55円80銭安の1万186円84銭で引けた。終値としては、約2カ月半ぶりに1万200円を割り込んで1万円がのぞき始めた。上海株価が持ち直して下げ幅を縮小したが、ユーロの上値が重くなると、戻りは限られた。東証1部の出来高は24億5098万株。売買代金は1兆6658億円。騰落銘柄数は値上がり481銘柄、値下がり1080銘柄、変わらず112銘柄。

ユーロの不安定な動きで、1万円の大台を割り込むという予測がやや現実味を帯びてきたようだ。企業業績から考えれば、日本株に割高感はないので、大方は1万円前後が底だと見ているようだ。この先、問題なのはドイツのカラ売り規制導入で、欧州の安定化には有効だろうが、規制強化の流れが広がれば、売りは加速するだろうという。
 
19日の東京外国為替市場のドル円相場はドルが反落したようだ。ドル売り優勢で取引が始まり、一時は1ドル91円台半ばまで値を下げたようだが、午後はもみ合ったようだ。午後5時現在は1ドル91円91~94銭と前日比82銭のドル安・円高だった。東京市場は91円台後半で始まり、国内輸出業者のドル売りも見られた。しかし、午後には値ごろ感からの買いも入り、92円を挟んで売り買いが交錯する展開となったようだ。当面は、ドル円相場は方向感に乏しい展開が続きそうだという。ユーロは対円で急反落して、一時は1ユーロ111円台前半を付け、その後、買い戻しが強まり、荒い値動きとなった。ユーロは大きく売り込まれた後に買い戻される動きがパターン化しているが、これを繰り返し、水準を切り下げていくだろうという。
 
トヨタの大引けは3,510円で20円の反落だった。ユーロ安・円高を受けて、50円ほど値を下げた後で、レクサスのリコールが伝えられたが、影響は限定的だったようだ。トヨタの看板ブランドのレクサスLSは、VGRSのソフトの不具合でリコールとなるようだが、ハンドルの動きとタイヤが瞬間的に連動しなくなると言う。レクサスのリコールは国内外で約11,500台(国内は約4,500台)というが、レクサスの旗艦ともいうべきLSの不具合はやはり痛手だろう。三菱重工、コマツは小幅ながら反発して引けているが、さすがに安値に過ぎると言うことだろうか。
 
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