12日の日経平均株価は午後に下げて前日比17円07銭安の1万394円03銭と小幅続落だった。TOPIXは同0.73ポイント高い932.83ポイントと小反発した。欧州財政危機とユーロ相場にらみで、株価は方向感なく上下したようだ。アジア株の軟調を嫌気して、下げに転じた日経平均は、ユーロが下げ渋ると、同様に下げ渋ったようだ。東証1部の出来高は25億7965万株。売買代金は1兆7491億円。騰落銘柄数は値上がり736銘柄、値下がり804銘柄、変わらず132銘柄。
前場が堅調で後場に下げると言うどうも後味の悪い相場だった。欧州問題や中国の金融引き締め警戒で株価は伸び悩んでいるようだが、どうもユーロ相場に目が行き過ぎたようだ。しかし、日経平均は1万400円を大きく割り込むこともなく、1万300円台後半で底堅さを見せている。短期的にはこの辺りが底として認識されるだろうという。
12日の東京外国為替市場のドル円相場はドルが上昇したようだ。アジア株が堅調でクロス円に買いが入ると、ドル円も強含んだようだ。午後5時現在は1ドル93円01~04銭と前日比30銭のドル高・円安だった。
東京市場は、これといった材料のない中、92円台後半でもみ合ったが、午後には好調なアジア株を背景に、低金利の円を売って高金利通貨に投資する動きが活発化し、対ドルでも円が売られたようだ。
今日のトヨタは黒字決算のせいか、大幅高。トヨタは、国内工場の整理統合で、現行390万台のグループ全体の国内生産能力を一時的に縮小する方針を明らかにしたという。エコカー減税などの対策がこの秋に終了するなど国内市場の縮小や円高傾向が続いているためという。企業競争力の維持は難しいが、何とか年320万台の国内生産は死守したいようだ。三菱重工、コマツはそれぞれ株価を下げて引けている。
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