10日の日経平均株価は何とか戻して前週末比166円11銭高の1万530円70銭だったが、戻りが鈍いとの指摘もあるようだ。後場になって、日米欧によるドルの協調対応策再開が決定し、これを好感して株価が上向く場面があったが、今晩の欧米市場を見たいと様子見気分が強まったようで、高値圏でもみ合ったようだ。東証1部の出来高は24億4208万株。売買代金は1兆8109億円。騰落銘柄数は値上がり1344銘柄、値下がり283銘柄、変わらず49銘柄。

ギリシャ問題は山場を越えた。スペインやポルトガルなど他国への影響も、最大7500億ユーロの支援策で、緩和されるだろうと言う。しかし、市場の過熱感が指摘されていたところへ冷水を浴びせられた格好で、未だにその調整が終わっていないと言う。当面は1万500円を挟んだ動きとなりそうだという見方が大勢のようだ。気になるのは、前週6日に米国市場でみられた一時的な暴落だという。誤発注と言われているが、原因ははっきりしないようで、規制強化などに発展する懸念もあるという。

為替の方は、

10日の東京外国為替市場のドル円相場ドルがは反発したようだ。欧州金融市場安定を好感して、円を売ってユーロを買い戻す動きが活発化し、つられてドルも買われたようだ。午後5時現在は1ドル93円37~40銭と前週末比1円29銭のドル高・円安だった。

欧州の財政危機については金融支援策の実施が合意されたことから、東京市場は朝方からユーロやドルが円に対して買い戻される展開が続いたようだ。また、日米欧の主要中央銀行がドル資金融通の協調策を発表したことなどもあって、金融市場安定化への期待が広がり、リスクを取る方向に資金が流れたようだ。午後になると、ユーロの買い戻しがさらに活発化して、ユーロ円は1ユーロ121円台後半まで急上昇、対ドルで1.3ドル台を回復した。

トヨタはやや値を戻したが、未だしの感がある。米国のラフード運輸長官は10日、トヨタ自動車本社を訪れ、同社の品質改善の取り組みなどを直接視察したという。その後、豊田社長と共同記者会見を行い、大規模リコール後のトヨタの改善策に一定の評価をしながらも、一連の問題に対しては今後も厳しく調査する意向を示し、追加制裁金を科す可能性も排除しなかったようだ。

三菱重工、コマツもやや戻してはいるが、確かに戻りはまだまだ鈍いようだ。

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