22日の日経平均株価は大幅な反落で前日比140円96銭安の1万949円09銭で引けた。どうも前場は売られ過ぎという声もあるようだが、午後には買い戻しに支えられてやや盛り返した。しかし、円相場の高止まりなど外部環境は暗く、積極的に値を戻すには至らなかったようだ。東証1部の出来高は21億7748万株。売買代金は1兆5382億円。騰落銘柄数は値上がり500銘柄、値下がり1048銘柄、変わらず127銘柄。

今の状況では簡単に売り叩くという気合もないので、底は堅いが、国内企業の決算が発表されれば、また、大きく値を戻す可能性はあるという。しかし、そこから先というと企業業績が大きく伸びる、あるいは円安がさらに進行するというような予想外の好材料がないと難しいという。ギリシャ問題など外的要因もなかなか不透明で、どうも1万1千円辺りを軸に動きそうだという見方が大勢のようだ。

為替の方は、

22日の東京外国為替市場のドル円相場はドルが反落したようだ。ギリシャ問題を嫌気してユーロが売られ、安全資産の円買いが先行、ドル円に対しても下落圧力となったようだ。午後5時現在は、1ドル93円02~05銭と前日比21銭のドル安・円高だった。国際通貨基金と欧州連合によるギリシャ支援策の実施に時間がかかるとの見方から、ユーロが売られ、円が買われた。そのために、ドルは92円台後半まで落ち込んだ。しかし、独財務相のギリシャ救済についての発言が出ると、ユーロに買い戻され、ドルも93円台に値を戻したようだ。

フォーブスが発表した2010年版の世界企業2000社番付で、昨年3位だったトヨタ自動車は360位に転落した。大規模リコール問題が災いしたようだ。首位はJPモルガン・チェース、2位がGE、3位がバンク・オブ・アメリカだった。100位以内に入った日本企業は、NTT(41位)、三菱商事(78位)、ホンダ(86位)の3社だけで、昨年の11社から大幅に減少、会社更生法の適用を申請した日本航空は、昨年の783位から圏外に沈んだ。また、米国ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、トヨタ自動車の格付けを上から2番目の「Aa1」から「Aa2」に1段階引き下げたようだ。「Aa2」は日本国債と同格。格下げ理由について、トヨタの収益性低下が長期化する恐れがあること、米国などでのリコール問題により、価格競争で優位性を維持できるか不透明になっていることなどを挙げているようだ。そんなわけで今日のトヨタは反落して引けている。三菱重工、コマツも同様だった。

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