20日の日経平均株価は一旦上げたが、その後失速して前日比8円09銭安の1万900円68銭と3日続落で引けた。しかし、TOPIXは同1.27ポイント高い972.11ポイントと3日ぶりに反発したようだ。前場は上げたが、その後、材料難でこう着感を強めたが、その後は、先物に引っ張られて軟化した。底は堅かったものの、外部環境がパッとせず、下値でもみ合って引けたようだ。東証1部の出来高は19億5482万株。売買代金は1兆3766億円。騰落銘柄数は値上がり870銘柄、値下がり646銘柄、変わらず154銘柄。

外部環境が先行き不透明で、決算期待のような先取り期待による見切り発車的な買いは見られないが、国内の決算内容が良ければこの先、買いが期待できるだろうという。輸出株が値を伸ばせば、内需株についても、上向きに動き出すだろうが、国内景気は底打ち感があっても回復の兆しはみえていないので大きな期待はできないだろう。日経平均1万2千円辺りで頭打ちとなるかも知れない。

20日の東京外国為替市場のドル円相場は、米大手銀行の決算が好調だったことを好感して反発したようだ。午後5時現在は1ドル92円85~88銭と前日比1円06銭のドル高・円安で引けた。米シティグループの決算内容が好感されて、ドルはじりじりと買われたようだ。しかし、オバマ米大統領の金融規制改革に関する講演の内容に、ドル買いに対する警戒感が広がる可能性があるという。ゴールドマン・サックスの訴追に関しては、株式市場に対する影響は限定的との見方が大方のようだが、金融規制改革全般に対する先行不透明感に対する警戒感が強まっており、どうも積極的にドルを買うというほどでもないようだ。

トヨタは小幅な反発で引けた。押し目買いだろうか。トヨタはレクサスGX460および一部の一部のランドクルーザープラドにおける、車両安定制御プログラム設定の不具合に関し、対象車に対する改善措置の内容を決定したようだ。車両が速度超過でカーブに進入した時、高速で大きくハンドルを操作したときなど、高度な運転技能が必要となる状態で、車両安定性制御の効きが弱いことが原因のようで、車両がほぼ真横を向くほど横滑りしてしまう可能性があるという。水も漏らさぬ万全の体制がほころんでばかりる。どうした、トヨタ、車を動かすのは穏やかな80点優等生ばかりじゃない。最悪を想定した安全対策でなければ意味がない。三菱重工、コマツはともに値を下げて引けている。

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