5日の日経平均はしっかりと値を伸ばして前週末比53円21銭高の1万1339円30銭で、連日の年初来高値更新となった。終値で1万1300円台回復は、約1年半ぶりという。アジア株が休場でこれといった材がなかったことから、やや上げてその後はもみ合ったようだ。短期的な過熱感に加え、底を押し上げていたファーストリテイリングが下げ幅を拡大すると日経平均も足が鈍くなったが、底は堅かったようだ。東証1部の出来高は18億4712万株。売買代金は1兆3188億円。騰落銘柄数は値上がり1109銘柄、値下がり414銘柄、変わらず152銘柄。
日経平均ではファーストリテ、ソフトバンクの2銘柄だけで90円近く上値を抑えられたが、これを考慮すれば上げ幅は100円超になるので、今晩の米国株高をしっかりと織り込んだようだ。しかし、上昇のピッチが速いため、このあたりで過熱感を冷やすように調整が入ってもいいのではないかという声も。日経平均は下げても1万1000円割れ程度の水準で済むのではないかという。国内景気の回復は未だに遅れているので、TOPIXは1000ポイントに届くにはまだしばらく時間がかかりそうだと言う。
為替の方は、
5日の東京外国為替市場のドル円相場はドルが更に続伸したようだ。米雇用情勢の改善期待でドル買い・円売りが強まったようだ。午後5時現在は1ドル94円54~57銭と、前週末同時刻比61銭のドル高・円安。
前週末の米国3月雇用統計は、非農業部門就業者数の増加幅が予想より小幅にとどまったが、2007年3月以来の最大を記録した。米国の雇用情勢は堅調と受け止められ、先行きについてもさらに改善されるだろうとの期待感が先行したようだ。
ドルの対円相場はこの日、94円台後半で取引が始まり、その後、利益確定のドル売りも入って一時94円31銭魔で下げたが、下げれば押し目買いが入り、全般では底堅い展開だったようだ。米雇用環境改善で同国金利先高感が強まれば、日米金利差を意識したドル買いが入りやすくなるので、当面はドル堅調の地合いが続きそうだという。
今日のトヨタは堅調。トヨタの奥田碩相談役は、大規模リコール問題について、静かになっていくのではないかと述べ、混乱は終息し、業績回復に向かうとの見通しを示したという。三菱重工はしっかりと値を伸ばし、コマツも2千円台を回復したようだ。
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