どうも日本の政治はかなり目茶目茶になってきた。普天間の移転問題もこのところ何だかやけくそのように色々な案を持ち出してくる。ホワイトビーチ沖に日米合同の基地を作るなど沖縄県外移設が絶望的になってきたため、始めから絶望的なのだが、軍事施設を一まとめにして移設すれば理解を得られるんじゃないかという魂胆だろうか。しかし、軍事施設を一箇所に集中するのは戦術的には脆弱性を背負い込むことになるのだが、・・。こんなことなら最初からキャンプシュワブ沖の海上基地にしておいた方が余程マシだったように思うが、・・。それも日米が10年以上もかけて検討してたどり着いた結論だから確かにそうなんだろう。

いっそのこと、日本自身がもっと防衛努力をして米軍にはグアム辺りまで退いてもらうというのも悪くないかも知れない。今の倍くらいの防衛費を使えば可能だろうか。もう一声、15兆程度だろうか。そのくらい使えば東アジアのパワーバランスは保てるかも知れない。しかし、それでは国家財政が破綻するかも知れないが、医療費が何十兆という国だから予算の付け替えをすれば何とかなるのかも知れない。

どうも鳩山政権には一貫性というか先の見通しがなく、思いつきでその場の雰囲気が良くなるようなことしか言っていないように思う。この程度のことならちょっと気が利いた大学の模擬内閣か何かでも知恵は出しそうに思える。模擬内閣の方が気が利いているかも知れない。政治は高度な専門職であるべきなのにこれでは一国の舵取りは危なっかしい。そのせいだろうか、支持率も急降下で様々な数字が出てくるもののどうも30%の前半というところが遠からずの数字のように思える。これで鳩山内閣がこけても菅、前原、岡田など後釜には事欠かないだろうが、どうも菖蒲杜若の感がある。

そうかといって自民党もお家芸の内紛でごたごたしている。今の執行部はお上品過ぎるというのか、何が何でもという灰汁の強さがない。どうも評論家のようにきれいごとで終わってしまっているように思う。政権を取り返すという意気込みに欠けるように思えるのは、支持率の伸び悩みからも分かるように衆目の一致するところだろうか。もっと覇気を持って政権奪還に取り組んで行かないと本当に賞味期限切れになってしまうかも知れない。

そして新党だが、新党というのはこの国では時期もので、ある条件が整えば雨後の筍のように芽を出してくるが、これまでいろいろと出て来た新党というのが本格政党に成長した例がない。新党がある時期は喝采を博するが、それも一時期で結局は大政党に吸収されてしまって成長しないというのも、新物好きだが結局は寄らば大樹の陰、超他力本願というこの国の国民の特性のなせる技かも知れない。

自民党に飽きて幻想をまともに受けて民主党に鞍替えしたのは良いが、その幻想も醒め始めて戻るところもなく、一体この国はどこに向かおうというのだろうか。一国の国政を預かる政治は高度な専門職であるべきで目先の選挙目当てに何でもかんでも票を集めそうな候補を並べるのは考えた方が良いのかも知れない。

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