今日2日の日経平均株価は前日比49円78銭高の1万221円84銭という小幅な続伸で引けている。終値で1万200円台を回復したのは5日ぶり。相変わらず材料難で薄商いの展開が続いたようだが、底を意識したのか、買い戻しに支えられ、持ち直したようだ。為替相場が落ち着き、輸出関連株も堅く値を伸ばしたようだ。東証1部の出来高は14億7512万株。売買代金は1兆268億円。騰落銘柄数は値上がり943銘柄、値下がり546銘柄、変わらず189銘柄。

この時期は、個人投資家は小回りの聞く小型株や新興市場へ流れて、取引は縮小傾向だという。市場に熱気もなく、商いも薄いので、底堅い展開が予想されそうだという。去年の3月は世界恐慌が底を打ったようだし、一昨年、ベアースターンズへの危機感が強まったのも3月ということで、何かとドラマの多い時期だそうだ。法人による売り、メジャーSQ(特別清算指数)、雇用統計、ギリシャ救済などさまざまなイベントがあり、市場への影響はなかなか測れないようだが、潮目の変わる展開はあり得ると言う。

2日の東京外国為替市場のドル円相場は、週末にかけて発表される米国の雇用関連指標に目が行って様子見の傾向が強いようだ。午後5時現在は1ドル89円23~26銭と前日比01銭のドル安・円高だった。

オーストラリア準備銀行(中央銀行)の利上げの決定が伝わっても相場の反応は限定的だったようだ。4日発表される欧州と英国の金融政策を見てからと言うのか、商いは低調だったようだ。投資家の興味がドル円からユーロに移っているので為替が低調という見方があるようだ。並外れて低調のユーロは、ギリシャ救済策の報道で、ころころ変わるようで、16日の欧州連合(EU)財務相理事会が近づくにつれ、この傾向はさらに強まりそうだという。

トヨタは小幅な反発。品質保証の根本的見直しを公聴会で証言し、品質に関する委員会に元米運輸長官を起用するようだ。三菱重工は堅調、モルガン・スタンレーは三菱重工に対する投資判断を「オーバーウエイト」、目標株価420円でカバレッジを開始したという。受注低迷が続いてきた原動機部門の受注回復局面入りしていること、民間航空機生産サイクルが好転していること、中量産品部門の業績が底打ちしていることなどを背景として同社株価は上昇へ転じる可能性が高いと考えたようだ。コマツも値を伸ばして悪くないようだ。

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