今日25日の日経平均株価は前日比96円87銭安の1万101円96銭と3日続落で引けている。ギリシャが危ぶまれたことから、ユーロ売りへ波及、リスク回避の円買い全面高となり、これを嫌気した日経平均は一段安となったようだ。1万100円を割り込むとやや戻したようだが、買いに走るような材料もなく、上値は重かった。東証1部の出来高は18億942万株。売買代金は1兆2703億円。騰落銘柄数は値上がり816銘柄、値下がり729銘柄、変わらず134銘柄。

これと言った材料もなく、そのために上値は重いようだ。米雇用統計発表まではこのまま狭い値幅でもみ合いそうな雰囲気だ。どうも商いが伸び悩んでいるため、この先、先物の動き次第では日経平均が1万円を割り込む可能性があるという。しかし、米国の景気回復基調は変わっていない。また、ギリシャの財政問題や米国の公定歩合引き上げも一段落しているようなので、それほど心配することもないという見方が強いようだ。

為替の方は、

25日の東京外国為替市場のドル円相場はまた落ちて引けたようだ。月末の輸出企業のドル売り・円買いやギリシャ問題に端を発したユーロ安などもあって89円台前半まで下落して、2週間ぶりの安値水準となった。午後5時現在は1ドル89円27~30銭と前日比1円04銭のドル安・円高。

米経済指標の悪化でドル安となった前日の海外市場を受け、東京市場は90円台前半で取引を開始。その後、ギリシャ危機など欧州の財政問題への警戒感からユーロ売り・円買いが加速した。これにつれてドル円相場も89円30銭近辺まで大幅に下落した。欧州の財政問題は以前から言われていて新しい内容ではない。これという材料がないので利用されたきらいがあるという。しかし、ユーロ下落のリスクは残っていて、1ユーロ120円を割るのは時間の問題と見る向きもあるようだ。ドル円相場についても、ユーロ下落の影響もあり円高方向に振れそうだという。

今日もトヨタ株は小幅安で引けた。リコール問題の終息にはまだ時間がかかりそうで株価は安値圏で推移しそうだ。トヨタは25日までの1カ月間で700円(約18%)下落し、115円安に止まったホンダに、抜かれることもあったようだ。今日の取引開始直後は公聴会を乗り切ったとの見方からトヨタ株が買い戻されたが、その後、円高に沈んだようだ。リコールによる販売減で業績が下方修正されるとの観測もあり、第1四半期決算が発表される夏ごろまで急回復は見込めないようだ。三菱重工もコマツも下げて引けているが、それも仕方がないだろう。

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