今日の日経平均は前日比48円35銭安の1万355円98銭と4日ぶりに反落したようだ。中国株安に嫌気して売りが加速、100円を超す下げを記録することもあったようだ。今晩の欧州中銀や週末の米雇用統計、大引けに控える主力企業の決算発表を前に、結果を見たいという様子見気分が高まり、売り一巡後は安値圏で小動きとなったが、先物への断続的な買いを支えに何とか踏みとどまったようだ。東証1部の出来高は21億8853万株。売買代金は1兆6853億円。騰落銘柄数は値上がり816銘柄、値下がり710銘柄、変わらず150銘柄。

トヨタの問題は構造的なもので、解決には時間がかかりそうだという。生産体制のリビルドと北米での信頼回復には時間がかかるだろう。それだけに事態は深刻だ。昨年末までの売上好調は十分に織り込み済みで、10年3月期見通しを上方修正したとは言っても、それでアク抜けにはならないだろうという。海外勢もホンダなどほかの自動車株に軸を移しているようだ。短期的にはトヨタにもリバウンド狙いの買いが入るだろうが、中・長期的には下げ基調となるだろうという。

為替の方は、

4日の東京外国為替市場のドルの対円相場は、市場予想を上回ったADP全米雇用報告を受け、週末の米雇用統計への期待が膨らんでドルが買われたトレンドを継承したが、上値付近では売りも目立ち、夕方にかけて91円近辺で動きが鈍くなった。午後5時現在は1ドル=91円01~04銭と前日(午後5時、90円 37~40銭)比64銭のドル高・円安。

欧州諸国の財政不安への懸念が高まり、ユーロを売ってドルを買う動きが優勢となったことも相場を支えたようだ。しかし、上値では輸出企業のドル売りが目立ち、ドル円は91円近辺でこう着感の強い値動きとなった。先週から今週にかけて原因不明の売りが落ち着き、投資家の興味がファンダメンタルズ見極めに移ったようだという。現在は米雇用統計に向けて、冷めた期待が高まっている状態だという。

今日のトヨタは続けて下げている。アクセルペダルに加えてプリウスのブレーキ問題まで浮上してかなりの窮地に立たされていると言っても良いだろう。国内外の政府の景気対策も追い風に新車販売が好調で、一連の品質問題発生までは業績を急速に回復させていたトヨタは、この減益要因がなければ、通期での営業黒字化も視野に入るほどだった。しかし、リコール問題で販売力の源泉である「高品質」というブランドイメージが大きく傷ついただけに足元の業績がいくらよくても先行きへの不安は募るばかりだ。三菱重工は小幅な下げ、コマツも同様だった。

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