先週は中国や米国の株安、リスク回避の円買いによる円高など、悪材料不安で株価は下げ続けた。1万1千円超えも視野に入ったとの観測も見事に打ち砕かれた格好で週末を引けた。今週の日経平均はあまり大動きはないだろうというのが大方の見方のようだ。経済は波はあるものの緩やかな回復基調であることには変わりはないので底値は堅いのではないだろうか。

動きとしては1万円を大きく超えれば売りに走り、1万円に迫る場面では押し目買いという傾向になるのではないだろうか。株価の決め手になるのは、円相場だろう。火種は欧州ではギリシャの財政赤字問題、S&P社が指摘した英金融システムのリスク上昇、そして中国の金融引き締め懸念などだろう。そのためにリスク回避として円を買う動きが強まるかも知れない。

また、市場には円高懸念と共に、年明け1月の月足が下降線となって、弱気ムードが次第に強まっている。今週末1月29日に、今3月期の第3四半期決算を発表した企業は500社を超え、前半のピークを過ぎた。決算は全般に回復傾向にあるが、株価は年末・年始の堅調相場に織り込まれた可能性があるので、今後の動向にも注意が必要だろう。特にトヨタのリコール問題が更に複雑化すると市場に影響を与えることもあるかも知れない。

今週は日経平均は流動的な様相を見せるだろうが、上値としては1万500円から底が1万円辺りだろうか。大きく崩れそうな状況ではないものの大きく値を伸ばすこともないだろう。

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