海上自衛隊がさっさと主力装備を予算化している割には航空自衛隊のF-Xは手間取っている。F-35という報道が出たが、これも否定され、未だに決定を見ない。F-22以外は皆「帯に短し、たすきに長し。」だから決め難いのだろうか。それとも何か起死回生の妙案があるのだろうか。
装備機数が40機程度なら個人的にはF-2の追加生産で良いように思う。それでちょうど初期計画の140機になる。AAM-4、AAM-5の装備とレーダーなどの改良など制空能力さえ向上させれば十分だろう。まあ出来ればエンジンも高出力の最新型に更新したいところだが、・・・。タイフーンにしても似たような能力の機体だろうし、せっかくそれなりの機体が日本にあるのだからそれを使えば良い。自民党の決定は皆悪いという民主党だからこの際これもひっくり返しても良いのではないだろうか。
航空自衛隊ももう少し戦闘機隊の数を増やして沖縄に2個戦闘機隊を配備して米国には退いてもらう。そうすれば沖縄の負担軽減にもなるだろうから良いのではないだろうか。戦闘機隊13個隊はとにかく航空自衛隊の戦闘機の数は少ないように思う。1個飛行隊22-24機で16個程度は必要だろう。そうすれば沖縄にF-15装備の2個飛行隊とF-2装備の1個飛行隊を配備出来るので東シナ海方面への睨みは相当なものになるだろう。そうすると今度は自衛隊が沖縄の負担になるのだろうか。
陸上自衛隊は新戦車(10式戦車)の予算を獲得した。この戦車は74式戦車が耐用年数を迎えたことからその更新用として、将来戦に対応できる機能・性能、つまり、C4Iシステムによる情報共有および指揮統制能力の付加、火力・防護力・機動力の向上、全国的な配備と戦略機動のための小型軽量化などを盛り込んだ。90式戦車の改修も考えられたようだが、C4Iを付加するには内部スペースが足りず、設計が古いことから将来戦に求められる性能が総合的に不足する。それで将来の各種任務に必要な性能を満たす戦車を装備するためには新戦車の開発を行うことが適当と判断された。
主砲は国産の120ミリ滑空砲で高威力化され、対象戦車を確実に撃破できるとされており、新型徹甲弾の開発も行われたようだ。また、将来的に55口径120mm戦車砲に換装可能なように設計されているという。当然だが、自動装填装置を装備し、砲塔バスル内にベルト式の給弾装置を配置しているとされる。
搭載砲弾数については、自動装填装置内で14発というが、車体が小型化されている分、90式よりは数は少ないというのが大方の見方のようだ。主砲の照準装置は年代が進んでいることから90式よりも進歩していないと困るだろう。味方と連携して索敵、攻撃を行うハンターキラー能力も90式と比べて向上しているというが、それは当然だろう。また10式ではアクティブサスペンションの制御により発砲時の動揺を押さえ込むことにより主砲発射の反動を制御しているという。公開されている試作車両の射撃映像における射撃後の動揺の納まりは、90式戦車より速いという。
防護力に関しては新たに複合装甲を開発し、防御力を下げることなく軽量化を図っているという。90式に採用されている複合装甲が開発されてから20年近く経過した現在では、最新の理論と素材を用いた場合、30%の重量で90式と同じ防御能力が得られるという。要部の装甲は比較的短時間で着脱可能な外装式のモジュラー装甲になっているようだ。
公開された試作車両は、最新の複合装甲で90式よりも一割程度軽量化したという。全備重量は基本が40t、通常44t、最大48tといわれるが、増加装甲を最大限取り付けると全備重量が48t、公開された試作車両が44tだったという。砲塔側面のモジュール装甲は、九州南西海域工作船事件や近年のゲリラ戦で頻繁に使用されたRPG-7などの歩兵用の携帯対戦車火器による攻撃への対処を考慮したものだろうと言われている。
搭載パワーパックについては水冷4サイクル8気筒ディーゼルで1,200馬力という。悪名高い90式の燃費に比べて省燃費化や黒煙低減などが図られているという。出力重量比は約27ps/tで、90式の約30ps/tと比べれば若干低いものの概ね列強の55tの戦車とほぼ同等のようだから出力については問題はないだろう。
また、変速機には油圧機械式無段階自動変速操向機を採用しており、車両質量当りの起動輪出力は現有戦車に対して格段に向上しているため機動力はむしろ向上しているとされる。また、90式のに比べて1/2の半径で旋回が可能なようだ。懸架装置は、74式と同じく、全転輪が油気圧式のアクティブサスペンションを装備する。このために90式戦車では省略されていた左右への車体傾斜機能が復活しており、走行性能と砲安定性能が更に向上している。
列強の主力戦車に装備されつつあるC4Iシステムを搭載することで、味方部隊や司令部と相互に情報を伝達し、敵や味方の位置、現場の状況を画面情報として車長席の右側のモニタで共有することができるといわれる。この戦車の最大のセールスポイントはこれだろう。基幹連隊指揮統制システムと接続することで通信能力が向上し、戦車部隊と普通科部隊が一体化した作戦行動が可能となり、将来的には航空機からの情報も入手できるようになるという。さらにこれまでの戦車には見られなかった特徴として全周囲を走査可能なセンシング装置があるようだが、詳細については未公表のようだ。
この戦車については凡庸という意見と先進的で高性能という意見に分かれるようだ。凡庸という意見は軽量化しただけで目立った特長がない、各国の戦車は改良を重ねて重量化しており、それには相応の理由がある。それを軽量化するのは時代に逆行しているというものだ。特に軽量化については戦前戦中の国内の運用という点に縛られた失敗を繰り返すものだという。90式よりも高性能というが、20年の時代の進歩があるのだからそれは当然だろう。
本当なら新戦車を開発すると同時に90式も改良するというのが良いのだろうが、予算の問題があり、2者択一なら新型を開発したいというのが本音だろう。そうなると北海道以外での運用を考えざるを得ず、当面は戦車同士の機甲戦の可能性もないので、エレクトロニクスで装飾して軽量化したというのが本音だろう。
確かにモジュール装甲、C4I、アクティブサス、無段階変速機(車のCVTのようなものか)など新技術も盛り込まれているが、敢えて新型を開発するに値するかと言われるとちょっと首を傾げざるを得ない。M1やレオパルト2などは次々に改良を重ねて十分な高性能戦車として第一線で頑張っている。日本の戦車は作りっぱなしで旧式化するのに任せているのはいただけない。陸上自衛隊の場合、戦車を駆って戦うことはないので取り敢えず運用実績を作り、ある時点で次にバトンタッチというお役所的な発想を感じないでもない。
新戦車はこの先どの程度装備されるのだろうか。戦車の装備数が600両、装甲戦闘車というのも作ればこれも戦車ということらしいので良いところ200両程度だろうか。90式の代替と言うことになればもう少し作るのだろうか。しかし、予算は限られているし、戦闘ヘリなど航空機の更新、その他の装備の更新などもあるのでなかなか難しいだろう。民主党政権は使えるものは改良して使えというので今度こそは90式も改良されて使い続けられるかも知れない。
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装備機数が40機程度なら個人的にはF-2の追加生産で良いように思う。それでちょうど初期計画の140機になる。AAM-4、AAM-5の装備とレーダーなどの改良など制空能力さえ向上させれば十分だろう。まあ出来ればエンジンも高出力の最新型に更新したいところだが、・・・。タイフーンにしても似たような能力の機体だろうし、せっかくそれなりの機体が日本にあるのだからそれを使えば良い。自民党の決定は皆悪いという民主党だからこの際これもひっくり返しても良いのではないだろうか。
航空自衛隊ももう少し戦闘機隊の数を増やして沖縄に2個戦闘機隊を配備して米国には退いてもらう。そうすれば沖縄の負担軽減にもなるだろうから良いのではないだろうか。戦闘機隊13個隊はとにかく航空自衛隊の戦闘機の数は少ないように思う。1個飛行隊22-24機で16個程度は必要だろう。そうすれば沖縄にF-15装備の2個飛行隊とF-2装備の1個飛行隊を配備出来るので東シナ海方面への睨みは相当なものになるだろう。そうすると今度は自衛隊が沖縄の負担になるのだろうか。
陸上自衛隊は新戦車(10式戦車)の予算を獲得した。この戦車は74式戦車が耐用年数を迎えたことからその更新用として、将来戦に対応できる機能・性能、つまり、C4Iシステムによる情報共有および指揮統制能力の付加、火力・防護力・機動力の向上、全国的な配備と戦略機動のための小型軽量化などを盛り込んだ。90式戦車の改修も考えられたようだが、C4Iを付加するには内部スペースが足りず、設計が古いことから将来戦に求められる性能が総合的に不足する。それで将来の各種任務に必要な性能を満たす戦車を装備するためには新戦車の開発を行うことが適当と判断された。
主砲は国産の120ミリ滑空砲で高威力化され、対象戦車を確実に撃破できるとされており、新型徹甲弾の開発も行われたようだ。また、将来的に55口径120mm戦車砲に換装可能なように設計されているという。当然だが、自動装填装置を装備し、砲塔バスル内にベルト式の給弾装置を配置しているとされる。
搭載砲弾数については、自動装填装置内で14発というが、車体が小型化されている分、90式よりは数は少ないというのが大方の見方のようだ。主砲の照準装置は年代が進んでいることから90式よりも進歩していないと困るだろう。味方と連携して索敵、攻撃を行うハンターキラー能力も90式と比べて向上しているというが、それは当然だろう。また10式ではアクティブサスペンションの制御により発砲時の動揺を押さえ込むことにより主砲発射の反動を制御しているという。公開されている試作車両の射撃映像における射撃後の動揺の納まりは、90式戦車より速いという。
防護力に関しては新たに複合装甲を開発し、防御力を下げることなく軽量化を図っているという。90式に採用されている複合装甲が開発されてから20年近く経過した現在では、最新の理論と素材を用いた場合、30%の重量で90式と同じ防御能力が得られるという。要部の装甲は比較的短時間で着脱可能な外装式のモジュラー装甲になっているようだ。
公開された試作車両は、最新の複合装甲で90式よりも一割程度軽量化したという。全備重量は基本が40t、通常44t、最大48tといわれるが、増加装甲を最大限取り付けると全備重量が48t、公開された試作車両が44tだったという。砲塔側面のモジュール装甲は、九州南西海域工作船事件や近年のゲリラ戦で頻繁に使用されたRPG-7などの歩兵用の携帯対戦車火器による攻撃への対処を考慮したものだろうと言われている。
搭載パワーパックについては水冷4サイクル8気筒ディーゼルで1,200馬力という。悪名高い90式の燃費に比べて省燃費化や黒煙低減などが図られているという。出力重量比は約27ps/tで、90式の約30ps/tと比べれば若干低いものの概ね列強の55tの戦車とほぼ同等のようだから出力については問題はないだろう。
また、変速機には油圧機械式無段階自動変速操向機を採用しており、車両質量当りの起動輪出力は現有戦車に対して格段に向上しているため機動力はむしろ向上しているとされる。また、90式のに比べて1/2の半径で旋回が可能なようだ。懸架装置は、74式と同じく、全転輪が油気圧式のアクティブサスペンションを装備する。このために90式戦車では省略されていた左右への車体傾斜機能が復活しており、走行性能と砲安定性能が更に向上している。
列強の主力戦車に装備されつつあるC4Iシステムを搭載することで、味方部隊や司令部と相互に情報を伝達し、敵や味方の位置、現場の状況を画面情報として車長席の右側のモニタで共有することができるといわれる。この戦車の最大のセールスポイントはこれだろう。基幹連隊指揮統制システムと接続することで通信能力が向上し、戦車部隊と普通科部隊が一体化した作戦行動が可能となり、将来的には航空機からの情報も入手できるようになるという。さらにこれまでの戦車には見られなかった特徴として全周囲を走査可能なセンシング装置があるようだが、詳細については未公表のようだ。
この戦車については凡庸という意見と先進的で高性能という意見に分かれるようだ。凡庸という意見は軽量化しただけで目立った特長がない、各国の戦車は改良を重ねて重量化しており、それには相応の理由がある。それを軽量化するのは時代に逆行しているというものだ。特に軽量化については戦前戦中の国内の運用という点に縛られた失敗を繰り返すものだという。90式よりも高性能というが、20年の時代の進歩があるのだからそれは当然だろう。
本当なら新戦車を開発すると同時に90式も改良するというのが良いのだろうが、予算の問題があり、2者択一なら新型を開発したいというのが本音だろう。そうなると北海道以外での運用を考えざるを得ず、当面は戦車同士の機甲戦の可能性もないので、エレクトロニクスで装飾して軽量化したというのが本音だろう。
確かにモジュール装甲、C4I、アクティブサス、無段階変速機(車のCVTのようなものか)など新技術も盛り込まれているが、敢えて新型を開発するに値するかと言われるとちょっと首を傾げざるを得ない。M1やレオパルト2などは次々に改良を重ねて十分な高性能戦車として第一線で頑張っている。日本の戦車は作りっぱなしで旧式化するのに任せているのはいただけない。陸上自衛隊の場合、戦車を駆って戦うことはないので取り敢えず運用実績を作り、ある時点で次にバトンタッチというお役所的な発想を感じないでもない。
新戦車はこの先どの程度装備されるのだろうか。戦車の装備数が600両、装甲戦闘車というのも作ればこれも戦車ということらしいので良いところ200両程度だろうか。90式の代替と言うことになればもう少し作るのだろうか。しかし、予算は限られているし、戦闘ヘリなど航空機の更新、その他の装備の更新などもあるのでなかなか難しいだろう。民主党政権は使えるものは改良して使えというので今度こそは90式も改良されて使い続けられるかも知れない。
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