【天皇陛下と習副主席との会見の経緯】

○ 習副主席と天皇陛下の会見は「30日ルール」にのっとらず行われるが

「30日ルールって誰がつくったの?知らないんだろ、君は。法律で決まっているわけでも何でもないでしょ、んなもの。君は日本国憲法を読んでるかね? ふん? 天皇の行為はなんて書いてある?」

○ 国事行為と

「国事行為は内閣の助言と承認で行われるんだよ。天皇陛下の行為は、国民が選んだ内閣の助言と承認 で行われるんだ、すべて。それが日本国憲法の理念であり、本旨なんだ。ね」

「だから、なんとかという宮内庁の役人が、どうだこうだどうだいったそうだけども、まったく、日本国憲法、民主主義というものを理解していない人間の発言としか思えない。ちょっと私には信じられない」

「しかも内閣の一部局じゃないですか、政府の。一部局の一役人が、内閣の方針、決定したことについてどうだこうだというのは、日本国憲法の精神、理念を理解していない、民主主義を理解していないと同時に、もしどうしても反対なら、辞表を提出した後に言うべきだ。あたりまえでしょ、役人なんだもん。そうでしょう?マスコミも役人の言う通り報道ばかりしてちゃいけません。ちゃんとよく憲法を読んで。そして天皇陛下のお体がすぐれない、体調がすぐれないというならば、それよりも優位性の低い行事はお休みになればいいことじゃないですか。そうでしょう? わかった?」

○ 陛下の健康上の問題にかかわらないなら1カ月ルールはよろしいものではないという認識か?

「だから、1カ月ルールなんて誰がつくったんですか?」

○ (ルールは)なくてもいいと思うのか

 「なくてもいいもんじゃない。誰つくったか調べてからもう1回、質問してください。私はルール無視していいとかなんとかといっているんじゃないよ。宮内庁の役人がつくったから、金科玉条で絶対でそんなバカな話があるかっていうんですよ。ね、天皇陛下はご自身に聞いてみたら『それは手違いで遅れたかもしれないけれども会いましょう』と、必ずそうおっしゃると思うよ。わかった?天皇陛下は内閣と助言と承認、憲法にちゃんと書いてあるでしょうが。それを政治利用だとかいったら天皇陛下、何もできないじゃない。内閣に何も助言も承認も求めないで、んじゃ、天皇陛下が個人で勝手にやんの? そうじゃないでしょ」

誰も公に口に出しては言わないが、日本の国家体制は立憲君主制である。象徴とは言っても、国家元首は天皇陛下と言うことになる。その国家元首に対して一党の幹事長の発言としては極めて不遜な発言であることに間違いはない。別に皇室崇拝者ではないが、この物言いは国家元首に対する物言いではない。会見がどうしても必要ならそれなりの言葉を尽くして願い出るべきだろう。

「おい、中国から大事なお客が来るからちょっと予定を繰り合わせて会えよ。」

「君臨すれども統治せず」が大原則の天皇なので言われれば何も言わずに会見をされるのだろうが、これは国家元首に対する物言いではない。この道理で行くと、「天皇は内閣(あるいは小沢氏か)の言うことを何でも聞いてそのとおりに動けば良い。(陛下を含めて)他の者は余計なことを言うな。」と言っているに等しい。

「役人がどうだこうだ言ったそうだが、全く日本国憲法、民主主義を理解していない人間の発言としか思えない。信じられない。どうしても反対なら、辞表を提出した後に言うべきだ。宮内庁の役人が作ったから金科玉条で絶対だなんて、そんなばかな話あるか。陛下の体調が優れないならば、優位性の低い行事をお休みになればいい。陛下ご自身に聞いてみたら、会いましょうとおっしゃると思う。」

「私は辞めるつもりはありません。ルールに特例を設けることは、国の大小や相手国の政治的重要性を超えてお務めをしてこられた陛下の国際親善の在り方をないがしろにし、非常に懸念の生じること。陛下のなさりようを守るのは私の立場。そこに懸念が生じた時に物を言うのは当然のこと」

この両氏のものの言いようを見ればどちらが筋が通っているか誰の目にも明らかだろう。一官僚と言うが、そういうなら一政治家だろう。大連立にコケてしょげ返っていた時を思い出してみるといい。こんな傲慢なことをやっていると落日は遠くないだろう。

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