ドバイ発の金融不安への警戒が後退し、幅広い銘柄が買い戻された。日経平均株価は前日比264円03銭高の9345円55銭、東証株価指数(TOPIX)は同28.93ポイント高の839.94と、ともに3営業日ぶりに大幅反発。東証1部の値上がり銘柄は88%、値下がりは8%。出来高は24億6841万株、売買代金は1兆5426億円。業種別株価指数(33業種)では、不動産業、銀行業、証券、証券先物取引業など全業種が上昇した。

あまりに急な反落に今日は大幅に反発した日経平均だが、日銀の白川総裁がデフレに対する認識を表明したことは、中・長期的に好感できる話題だったようだ。年明けの1月、2月の金融政策決定会合でさらなる金融緩和が期待されるだろうという。

為替が1ドル86円台で推移すれば日経平均も一段落で底堅い動きとなりそうだという。前週末の1ドル84円台はドバイショックのせいで同じような突然の円高はないだろう。前週末の急落でアク抜け感も出たが、市場ではさらなる円高への疑念は消えていないようだ。この先、株が買い進まれるような材料もなく、全体としてはトレンドが変ったとは言い難い状況のようだ。しかし、一応底は9千円辺りになるのだろうか。

為替の方は、

30日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、上げ幅を縮める展開。朝方はアラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の信用不安後退で反発して始まったが、同国政府系不動産会社が発行したイスラム債の売買停止を要請したと伝わると、一時86円ちょうど近辺まで売られるなど不安定な値動きとなった。午後5時現在は1ドル=86円13~16銭と前週末(午後5時、86円14~17銭)比でほぼ横ばいの水準。

出だしは政府・日銀の円高警戒感を背景とした円売りも出て堅調に推移したが、動きの遅れた輸出企業の円買い・ドル売りが重しとなったほか、欧州経済の先行き不安によるユーロ売り・円買いも相次いだようだ。イスラム債の売買停止問題については、保有者は限られており、世界経済への影響は限定的だという。ドルが再度85円台に突入する可能性に関しては、この先、円高を加速する要因はないというが、・・。今後はドル売りの巻き戻しが主導する相場になるという。

今日のトヨタは大幅な反発で引けた。日本株は売られ過ぎというが、政治が無策だからだろうか。三菱重工はやや渋いがそれでも大いに値を上げている。コマツは何とか1,700円台直近まで盛り返している。1,800円を大きく超えていたと思ったら、何時の間にか1,700円台を割り込んでいたんだな。

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