日経平均は6日ぶりに反発したが、東証1部の売買代金は1兆1933億円と非常に低調のようだ。市場では現物の投資家は買う気が薄い。短期筋による先物売買が主体で方向感のなさは変わらずのようだ。9,400円台を割り込んだこの辺りでそろそろ底を打つかと思うと日本株に対するポジティブな材料がないなかで底を探る展開は続くとの見方が出ているようだ。

東証1部騰落数は値上がり847銘柄に対して値下がり709銘柄、変わらずが132銘柄だった。今日の市場はもみ合いが続いた後、9,400円台を割り込んでから徐々に上げ幅を拡大した。どうも下値で年金の買いが入ったようだ。底をどの辺りに見るかということもあるが、上海株高や米株先物がしっかりと推移していることなどの外部の材料に少し動かされている程度ではないか。本気の買いではないと慎重な見方も少なくないようだ。しかし底は9千円割れもあり得るだろう。この辺の厳しさはお母様に6千万もお小遣いをもらえる総理様には分からないのかも知れない。

為替の方は、

ドル・円がジリ安。一時88円20銭まで下落し、10月7日の安値87円98銭に接近した。ただ、資金決済が集中する5・10日(ごとおび)にあたって輸出企業のドル売りが観測されたほかは、主だった動きはみられなかった。

市場では、ドル・円が直近安値に接近したからといっても東京時間の上下の値幅はわずかに40銭程度で市場は基本的に全然動いていないという印象だとの見方が出ているようだ。また、ドル・円は徐々に水準を下げておりさほど変わり映えがしないので投資家も急いでドル売り・円買いを出すという切迫感はない。ただ、ドル・円が10月安値を試すタイミングとユーロ・円、豪ドル・円などのクロス円が大台を割り込むタイミングが重なった場合にはドル・円が急落する可能性があるという見方もあるようだ。

原油価格は、

24日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米国経済の緩慢な回復ぶりを示す指標に対する失望感などから、終日売りに押される展開となった。米国産標準油種WTIの中心限月1月物は、前日終値比1.54ドル安の1バレル=76.02ドルと、中心限月の終値ベースとしては約6週間ぶりの安値で終了。

全く経済の浮沈と足並みを揃えているようだ。まあ当面は1バレル75ドルから80ドル辺りで上下するのだろう。

今日のトヨタは円高にもかかわらず、前日まで4日続落となっていたことの反動もあり堅調となったようだ。ハイブリッド車専用セダン「SAI」の受注が月間目標を大きく上回ったと発表されたことも好感されたようだが、米国では例のフロアマット問題で400万台のリコールとか。蜜日S重工も渋く寝を上げて引けた。コマツも堅調のようで今日は何とか一息だ。

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